報われない恋にハマる心理とは?EXILEの恋愛曲「Ti Amo」の歌詞から紐解いてみた。 (1/2)
報われない恋にハマる心理とは?不倫を題材にした「EXILE(エグザイル)」のバラード曲「Ti Amo」。その歌詞から、禁断の愛に堕ちる理由を心理学の視点で解説!
「恋」という漢字のつくりを、じっくり見たことがありますか?
この字の成り立ちを知ると、いつの世も人は恋をし、恋に悩んでいたことが、改めて分かります。
7世紀から8世紀に書かれた、日本最古の和歌集「万葉集」では、恋を「孤悲」と書いていたといいます。
「孤独で悲しい」と書いて「恋」を表すとは粋ですね。
また、恋の旧字体は上に「糸音糸」+下が「心」だったそう。
上は「糸糸+音」「もつれた糸を解こうとしてもなかなか解けない」という意味で、下に心を書き加え、「気持ちが複雑に絡み合い、想いに答えが出せない」様子を表していたんだとか。
「恋は落ちるもの」と言いますから、気づいた時には引き返せないほど深みにはまってしまっている場合があります。
芸能人の不倫騒動や、浮気。
そういった恋には、代償が付いてくるのが世の常です。
では、なぜ危険を冒してまで、報われない恋を続けてしまうのか?
報われない恋にはまってしまう理由を、今も昔も恋と縁が深い「歌」から紐解いていきたいと思います。
今回取り上げる楽曲は、ボーカルダンスユニットEXILEの「Ti Amo」。
クラシックギターの、切なく情緒的な音色が印象的な楽曲です。
女性目線で描かれていて、言葉に出来ない胸に秘めた想いを歌っています。
ボーカル2人の甘い歌声と女性口調の歌詞が、妖艶さと刹那をより感じさせてくれます。
そして、この楽曲には、恋愛感情を盛り上げるのに効果的な心理が隠されているのです。
「してはいけないと禁止されるほど、逆にその行動をしてしたくてしょうがない欲求に襲われてしまうこと」を、心理学では「カリギュラ効果」といいます。
1980年に公開された、アメリカ・イタリアの合作映画「カリギュラ」が語源だそうです。
「ローマ帝国」の皇帝「カリグラ」をモデルにした作品で、過激な内容だったため、一部の地域で公開を禁止したところ、それがかえって人々の好奇心を高め、人気となったことから、この名前が付いたそうです。
「鶴の恩返し」「浦島太郎」など、日本の有名な昔話にもこの効果が使われていますよね。
障害があればあるほど燃え上がる「ロミオ&ジュリエット効果」
許されない関係は、会うだけでも大変です。
障害があればあるほど盛り上るのは、障害を乗り越えて目的を達成しようとする心理が生まれるから。
これを「ロミオ&ジュリエット効果」といいます。
心理学者「ドリスコール」が、男女のカップルの調査を元に命名したといわれるこの心理的効果は、反対されてもこの恋を貫きたいと強く思い、恋に陶酔しやすくなる傾向があります。
生きていると、人間関係や仕事など悩みも多くて、疲れることもありますよね。
だからこそ、非日常のロマンチックな状況を満喫できる”報われない恋”は、嫌な現実を忘れさせてくれる特効薬なのでしょう。
- 女性
寂しさや充実感の無さなどから、経験もステイタスもある男性から愛されることで、女性としての価値が高まったように感じられるからです。
それにより、自信を持ちやすくなるという一面もあるようです。
- 男性
多くの子孫を残そうとする生物学的理由の他に、仕事のストレスや家庭の居心地の悪さなどから、他の女性に癒しを求める傾向が強いとされています。
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