世界一美しい湖畔の街!オーストリアの世界遺産「ハルシュタット」の観光ポイント (1/2)
「ハルシュタットとダッハシュタインの文化的景観」として1997年に世界遺産に登録され、世界中から多くの観光客が訪れるハルシュタット(Hallstatt)。
今回はオーストリアを代表する景勝地、ハルシュタットの見どころをご紹介します。
ウィーンからハルシュタットまでは鉄道で3時間半で着きます。
車窓から美しい湖畔を眺めながら、ゆったりと旅が始まります。
ハルシュタット駅を降りたら、対岸の町まで船で湖を渡るのがお勧めです。
列車到着時刻に合わせて、連絡船がすぐ近くの船着き場に待機しています。出船後10分で町へ到着します。
ハルシュタットの町側の船着場前にある2011年開業のヘリテージ・ホテル。
町にはホテルが少ないので、ハイシーズンは早めに予約しましょう。
- 鉄道での行き方
ウィーン西駅/Wien Westbahnhofからザルツブルク方面行きにICに乗り、途中、アットナング・プッフハイム/Attnang-Puchheimでシュタイナッハ・イルドニング/Stainach-Irdning行きの快速に乗り換えハルシュタット/Hallstatt駅下車。
※土日のみ1日1回ウィーンからハルシュタットの直通あり。2015年現時点の時刻表で、ウィーン西駅9:56発ハルシュタット駅13:24着(3/23-12/12期間中)
湖と山に挟まれたハルシュタットは、人口わずか1,000人の小さな町です。
石の建造物が多いヨーロッパの町並みとも違い、ここは木造の家々が立ち並んでおり、どこかノスタルジックな気分にさせてくれます。
家が先なのか木が先なのか?どちらにしても自然とうまく共存していて微笑ましい光景です。
季節の花で彩られた、可愛らしい家々を眺めながら散策するだけでも楽しいですね。
ハルシュタットとは、ケルト語でHall-塩、statt-場所の意味があります。
世界最古の岩塩抗があり、塩の交易により先史時代から栄え、その一時期を「ハルシュタット時代」と呼ばれるほど歴史的に重要な場所でもありました。
中世からは、ハプスブルク家がハルシュタットを直轄地として、町を手厚く保護していたそうです。
町の中心から5分程外れに行ったところに、塩抗行きのケーブルカー乗り場があります。
ケーブルカーに乗り、山上から世界遺産の景観を見てはいかがでしょうか?
ダッハシュタインの山塊の麓に見えるのは、オーバートラウンの町並みです。
家族経営の民宿が多く、ハルシュタットへのアクセスも良いので、オーバートラウンで宿を手配してみては?
ケーブルカー乗り場から、更に15分程ハイキングをしながら世界最古の塩抗へ行ってみましょう。
冬の間は閉鎖してしまうので、行くなら春から秋がお勧めです。夏でも山の天気は変わりやすいので、防寒対策、雨具は必須です。
世界で最も古いだけでなく、驚く事に現在も操業中なのです。
個人で塩抗内を見学する事は出来ず、服の上から専用の作業服を着用し、1時間の見学ツアーに参加します。
夏でも中はひんやりとしているので、防寒対策をお忘れなくして下さい。
塩抗内は暗く、幻想的な世界が広がっています。
この塩抗内で、先史時代に落盤事故で亡くなった「ソルトマン」と呼ばれる塩漬けの人間の遺体が発見されました。
地底湖や遥か昔、ここに住み着いて塩を採掘していた人々の残した道具、生活を再現した映像などツアーは見応えある内容になっています。
何と言っても一番の見せ場は、65mの木造滑り台です。
元は塩抗で働く作業員が、坑道を降りる際に使っていた物です。滑り台にまたがり、手は太ももか胸の前で組む様指示されます。
火傷をするので、滑り台に手をついてはいけません。
何とも不安定な状態で、且つスピードが出るので自信がない方は脇の階段で降りる事も可能です。
スリル満点な滑り台は、大人も子供も楽しめます。
最後はトロッコに乗り、どんどん狭くなっていく坑道を通りようやく地上へ出ます。
地上に出た時の安堵感は格別です。見学ツアー自体は1時間程度ですが、ツアー開始時刻までの待機時間やここまでの道中を考えて、所要時間は2~3時間程度です。
雨でも楽しめる施設として、塩抗見学ツアーは人気です。
ハルシュタット塩抗/Salzwelten
開館時間 4月下旬~9月中旬9:30-16:30、9月下旬~10月下旬9:30-15:00
最終見学ツアーは閉館30分前に出発。
※4歳未満は入場不可。待つ場合は、塩抗入口の建物内のカフェやお土産コーナーで。
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2014年より家族でオーストリア/ウィーン在住。ウィーン街をひたすら歩き回って日々素敵なカフェやお店を開拓しています。
10代の頃から旅が好きでパリ、スペイン、沖縄へ一人旅、アジアはバックパッカーとして各国旅してきました。
屋久島生まれの父と韓国で生まれ育った母を持ち、20代は自分の居場所探しをしていましたが今は【今いる場所が私の場所】なのだと確信。毎日がハッピーです。
ウィーンで知り合ったアーティスト達との出会いから高級レストラン【ユリウスマンイル】で日本、韓国料理のイベントをプロデュース。
世界で一番読まれている経済誌【Forbesオーストリア創刊号】に掲載されました。
ウィーンでもアロマテラピー講習会の依頼があり沢山のご縁に感謝する毎日です。
コラムでは、おしゃれで美味しいカフェや芸術の都ウィーンならではのアーティスティックな場所をご紹介。食材にこだわるオーストリア人のオーガニック事情、ヨーロッパ女性の美しさの秘訣などもお伝えしていきたいです。
◇ブログ:http://ameblo.jp/aromasky/
◇インスタグラム:aromacoaroma
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