イタリア旅行で便利!イタリアのレストランで使える、注文の仕方やイタリア語フレーズ (1/2)

執筆者: ばらっば かあい 職業:イタリア旅行アドバイザー

”美食の国”とも言われるイタリアには、美味しい物が、たくさんあります!

 

そんな美味しい本場の絶品イタリア料理を楽しむ為に、イタリアのレストランでの注文の仕方と食事マナーをお届けします。

 

メニューの選び方
カテゴリごとに順番に注文する

イタリアのメニューは一般的に下の写真のようにカテゴリごとに分類されていて、上から下の順番で注文した物が一品ずつテーブルに運ばれ、お客さんが食べ終わるとお皿が下げられて、次のカテゴリの料理に移ります。

 

 

もちろん各カテゴリから、絶対に一皿ずつ頼まないといけないわけではありません。

前菜は飛ばしてプリモからオーダーするのも有りですが、一人一皿以上は必ずオーダーするのが常識です。二人でパスタ一皿のみというのは、少し格好悪いのでやめておきましょう。


ここで注意しておきたいのは、二人以上の場合のオーダー数の合わせ方です。

基本的に日本の居酒屋のように、一皿を分けるという食べ方はイタリアではあまりしません。

なので、二人共前菜を飛ばし、プリモとセコンドを注文するなど、各カテゴリの数を合わせるのが一番いい方法です。

もしくは一皿を二人でシェアすることを先に伝えてしまいましょう。イタリア語では「Lo dividiamo in due(ロ・ディヴィディアーモ・イン・ドゥーエ)」で通じます。

 

お得なメニュー

メニューの中に「menu fisso(メヌー・フィッソ:セットメニュー)」や「menu turistico(メヌー・トゥリスティコ):ツーリスト用セット」、「menu degustazione(メヌー・デグスタツィオーネ):お試しメニュー」とあれば、いわゆるセットメニューです。

各カテゴリーから一皿ずつ好きな物を選べる場合が多く、お手軽でお得な場合が多いんですよ!

 

・飲み物が含まれ無い場合…「escluso bevande:飲み物は含まず」か飲み物のメニューが書かれている

・飲み物が含まれている場合「tutto incluso:飲み物も全て込み」

 

メニュー構成
Antipasti(アンティパスティ):前菜

前菜には、生ハムやサラミ、シーフードを使ったものなど、地域によっても色々なメニューが並びます。

色々あって迷ったときは「Antipasto misti(アンティパスト・ミスティ):前菜盛り合わせ」を注文すると、前菜メニューが少しずつ盛られて出てくるので、おすすめです。

 

Antipasto misti:前菜盛り合わせ

 

 Antipasto misti di mare:海の幸の前菜盛り合わせ

 

Primi(プリーミ):第一の皿

パスタやリゾットのメニューがここに並びます。

郷土食の強いイタリア、同じパスタでも地域によっては名前が違ったりします。ここで「fatta in casa(ファッタ・イン・カーザ)」という文字を見たらぜひオーダーしてみてください。お店で手打ちした生パスタのメニューです!

 

  Taglierini fatti in casa:手打ちパスタのタリエリーニ

 

 Ravioli fatti in casa:自家製ラヴィオリ(リコッタチーズの詰め物パスタ)

 

Secondi (セコンディ):第二の皿

いわゆるメイン。お肉、お魚のメニューが並びます。参考までによく見かける名前を挙げます。

 

<Carni(カールニ)肉類>

manzo(マンツォ):牛肉

vitello(ヴィテッロ):仔牛肉

pollo(ポッロ):チキン

tacchino(タッキーノ):ターキー、七面鳥

maiale(マイアーレ):豚肉

agnello(アニェッロ):仔羊

cinghiale(チンギアーレ):イノシシ

coniglio(コニーリョ):ウサギ

 

 Roast beef:ローストビーフ

 

Tagliata di manzo:牛肉ステーキ 

 

Coniglio alla ligure:ウサギのリグレ風

 

<Pesci(ペーシ)魚類>

tonno(トンノ):マグロ

pesce spada(ペーシェ・スパーダ):カジキマグロ

orata(オラータ):鯛

gamberi(ガンベリ):海老

aragosta(アラゴースタ):伊勢海老

scampi(スカンピ):手長海老

 

Cartoccio di orata ai frutti di mare:鯛とシーフードの包み焼き

 

Contorni(コントールニ):付け合わせ

ポテトやサラダなど、メインメニューに合わせるものを選べます。別のお皿で来るお店と、セコンドに一緒に盛ってくるお店と様々です。

 

この付け合わせのサラダですが、日本のようにドレッシングのないイタリアでは、テーブルにある(もしくはサラダと一緒に運ばれてくる)オリーブオイル、バルサミコ酢やワインビネガー、塩で自分の好みで味付けします。

 

 Patate al forno:ポテトのオーブン焼き

 

Insalata:サラダ

 

Dolci(ドールチ):デザート

甘い物は別腹♪ですよね!

ティラミスやパンナコッタなど、イタリアならでは伝統的なドルチェをぜひ味わってみてください。

あっさりしたのがお好みの方は季節のフルーツの盛り合わせがおすすめです。イタリアのフルーツはとっても美味しいんですよ!

 

  Bavarese alle fragole:イチゴのババロア

 

Crema catalana:クレマ・カタラーナ

 

Tagliata di frutta di stagione:季節のフルーツのスライス 

 

Bevande(ベヴァンデ):飲み物

イタリアと言えば、やはりワイン!とはいえ、ボトル一本も飲めないこともあります。そんな時に役立つイタリア語をご紹介します。

 

・「un bicchiere di vino(ウン・ヴィッキエーレ・ディ・ヴィーノ)」:グラス一杯
・「una caraffa da un quarto(ウナ・カラッファ・ダ・ウン・クァールト)」:四分の一リットル(=250cc)のデキャンタ
・「una caraffa da mezzo litro:(ウナ・カラッファ・ダ・メッゾ・リートロ)」:一リットルの半分(=500cc)

とオーダーしてみましょう。

 

お水はacqua(アックア)ですが、必ず「Naturale(ナトゥラーレ):ガス無し」か「Gassata(ガッサータ)/ Frizzante(フリッザンテ):炭酸水」と聞かれますので覚えておいてくださいね。

ノンアルコールのソフトドリンクは「analcolici(アナルコーリチ)」です。


フライ物やピッツァにはやっぱりビール!ということで、生ビールは「Birra alla spina」。

サイズはpiccola(ピッコラ):小、media(メーディア):中、grande(グランデ):大と聞かれますので、こちらも覚えておいてみてください。

 

 

イタリア語で「乾杯」は「Salute!(サルーテ)」や「Cin Cin(チンチン)」と言います。
 
 コラムニスト情報
ばらっば かあい
性別:女性  |   現在地:イタリア ジェノヴァ  |   職業:イタリア旅行アドバイザー

イタリアより、チャオ~!
英語を学ぶ為、ペンパルで文通を3年ほどしていたイタリア人の彼と、ひょんなことからお付き合いが始まり、大阪・ジェノヴァ間で行き来する国際遠距離恋愛を8年続け、2011年にようやく結婚することとなりました。

イタリア語も話せないまま嫁いできましたが、住めば都!?
ジェノヴァが大好きになりました。

まだまだ日本の皆様にはあんまり知られていないジェノヴァの魅力を色々書き綴っていきたいと思います!

ブログ「そうなの!?イタリア ~イタリア人っぽい日本人×日本人っぽいイタリア人との国際結婚~」も宜しくお願いします♪
http://ameblo.jp/sounano-italia/