こんなエントリーシート(ES)だとがっかり!採用担当が内定を出したくなる志望動機の書き方

執筆者: 峯苫由布子 職業:モデル・マナー講師
本当の第一印象は「面接」じゃない

こんにちは、マナー講師の峯苫由布子です。

さて、企業にあなたの人となりを伝え、本当の第一印象を与えるものは何でしょうか?

それは「エントリーシート」です。


字を埋めるだけ、心の底から思っていない事を文章にする。

「例文通りこう書いておけば、形になるだろう」

そんな気持ちで書いたものは、企業側に伝わります。


今回は、目に留まるエントリーシートや、反対にがっかりするエントリーシートについて、採用担当者の立場からお伝えします。

 

履歴書とエントリーシートの違い
履歴書は過去のこと、エントリーシートは未来のこと

履歴書には、学歴や職歴を記載します。
学歴社会は終わりを迎え、企業側は大学の名前だけではないグローバルなコミュニケーション能力を持っている人材を求めています。

 

あなたの魅力をエントリーシートで伝えましょう。
エントリーシートに、意欲や個性が表れていると見入ってしまいます。

字は人を表す

エントリーシートはまだ手書きの所が多いでしょう。
字は綺麗な方が良いですが、それよりも読み手が見やすいよう、丁寧に書いてあるかどうかが大切です。

 

達筆でなくてもいい。感じの良い字を心掛けて

達筆でなくとも、感じが良いねと思える字があるものです。

 

欄からはみ出しそうな大きな字、投げやりに見える尖った字、子供のような丸文字、留め・はねがしっかりせず力の入っていないような字。

そんな字を見ると、中身まで透けてしまいそうな気がします。

 

もちろん誤字脱字が無いように、何度も見返してください。

 

例文に当てはめているだけの文章は、すぐにばれる
「サークルの副部長やサブリーダー役で、上と下の橋渡しをしてきました」


そんな方が、1日に大勢来ます。

 

他にも「欠点は集中しすぎて時間を忘れてしまうタイプなので、これからは時間配分を考えて仕事をしたい」という文もよく見かけます。


正直、例文に当てはめただけの文章はすぐ分かります。

 

 

ポジティブな表現で具体的に書こう

採用担当者に「エントリーシートを書く前に、自分の事を深く考えてみたこともないの?」と判断されないためには、ポジティブな表現で具体的に書くようにしましょう。

 

「自分の言葉で、自分の正直な本音を伝えているな」と感じるエントリーシートを見ると、こちらも気が引き締まり、読ませていただきますという気持ちにさせられます。

 

やはり重要!「志望動機」

「会社が素晴らしいから」、「勉強になるから」、「親が同じ職業だから」…どれもピンときませんね。

志望動機を考えるときには、自分の価値観、大切に思っていることから考えていきましょう。

  • 自分にとって何が大切なのか(価値観)
  • なぜ大切なのか(経験より)
  • なぜこの会社でなくてはいけないのか(会社の強みから)
  • 入社して何をしたいか(会社に貢献)


以上をしっかりと考えて、心を込めた文章を作れば、あなたの熱意が伝わるはずです。

 

実例!採用担当者の目に留まった「志望動機」

印象に残っているのは、ある教員採用試験のエントリーシートです。

「志望動機」欄には、要約すると次のようなことが書いてありました。

 

  • ボランティアで南米の学校もない小さな町で暮らした経験から、教育の大切さを感じ教師になりたいと思った。

 

  • 教育実習での失敗と、最後に子供たちからもらった言葉に感動して、子供たちの成長に役に立つ仕事がしたい。

 

  • 少年サッカーチームのコーチのアルバイトの中で、調子の悪い友達をフォローし合う子供たちのチームワークに感動して、仲間つくりの素晴らしさを伝えたい。

 

  • 留学先でアイディンティティを考え、世界から見た日本の良さや、誇りを持つ事を伝える事の大切さに気づいた。

 

「もっと詳しく話を聞いてみたい」と思わせる何かが必要

もっと聞いてみたいな、どんな人なのだろうと想像したくなるような内容には、目が留まるものです。

 

 

これはNG!ネガティブな表記

違う意味で目が止まるのは、ネガティブな表記です。

 

「すぐ人のせいにする性格」と判断される!

例えば、「仕事をするうえで心配なこと」の欄に、「モンスターペアレント」や「クレーマー」と書くのは、止めましょう。

人のせいにしてしまう性格が見え隠れしてしまう表現です。


上記を次のように書くと、採用担当者が受ける印象はガラリと変わります。

 

価値観の違う多くの方の気持ちを汲めるのかが心配ですが、常に話を聴く姿勢を心がけていきます。

 

おわりに

貴重な学生時代に、沢山の経験や活動を通じて、感動を味わってください。
サークル、ボランティア、アルバイト、旅行、留学、泣いたり笑ったり、悩みを克服したり、考え直したり。


それが人間力や価値観を作り、あなたの魅力になります。
心を動かされた経験が沢山あれば、エントリーシートには自分の言葉で本音を書くことが出来ますね。