タイ観光中のトラブル回避!旅行者が必ず知っておくべきルール・マナー

執筆者: taeco 職業:タイ・バンコクアドバイザー
はじめに

タイは、宗教・社会・政治体制等が、日本と似ていると言われています。

しかしながら、日本とは異なる点も沢山あります。


今回は、できれば知っておいたほうが良い、タイならではの習慣やルールをいくつかご紹介します。

 

 

王室に敬意を払うことを忘れずに

タイ王室は、国民から厚い信頼と尊敬を集めており、国王・王妃を始め、王室の写真は至る所に掲げられています。

 

タイでは、国王と頭の位置を同じくすることや触れること、そして、一般の国民は直接話しかけることも出来ません。

 

タイで暮らす、または、タイを旅すると決めた以上は、外国人であっても、タイ人と同じような気持ちを持ち、態度をとるのが賢明でしょう。

 

 

映画館では、外国人も含めて全員が起立

映画館では、上映前に国王の写真が映し出されます。

そして国王賛歌(タイの王室歌)が流され、全員起立することになっています。

 

朝夕、国歌が流れると、仕事の手を止める

午前8時と午後6時には、公共の場において国歌が放送され、直立不動の姿勢を取ることがルールとなっています。

 

医療や自動車の運転等の業務に関わっている場合はこの限りではありませんが、この姿勢を取らない場合、不敬罪となり、警察は逮捕することが出来ます。

 

王室関係の誹謗、中傷などもってのほか

また、国王や王室への批判や中傷も不敬罪が適用されます。

日本語を理解できる人もいますので、言動には気を付けてください。

パスポートのコピーは携帯を

タイでは、タイ人はIDカードを、日本人はパスポートの携帯が義務付けられています。

 

両替の際等にも、通常、パスポートの提示が求められます。

不携帯の場合は、100バーツ(約400円)の罰金が科せられることがあります。

 

パスポート原本の所持が不都合な場合は

本人の顔写真のあるページと査証(入国スタンプ)のあるページのコピーで代用可能です。

携帯忘れのないように、ご注意ください。

 

疑わしい路上検問や職務質問にあったら?

2014年12月から、日本人が多く暮らすバンコク都内、特にスクンビット地区界隈で、外国人に対して、警察官による路上検問や職務質問の実施が強化されていました。

 

外国人ツーリストへの検問について

トンロー警察署発行のパンフレットによると、外国人ツーリストへの検問として、以下のような記載がありました。

 

  • 観光旅行者は、検査実施前に、検査を行おうとする警察官の写真を撮影することを要求出来ます。
  • 検査は十分に明るい場所で行い、人気のないような所では行われません。
  • 万一、金銭を要求された場合、警察官に直接支払ってはなりません。
  • 常習性違法薬物の検査のための検尿は、警察署においてのみ実施されます。

 

 

偽警官による検問で、被害が…

偽警官による詐欺、クレジットカードや現金盗難等の被害もある中、検問に対して、外国人から混乱や非難の声が多く挙がっていました。

 

タイ警察が、意味の無い検問はしないと宣言!

2015年2月16日付『Bangkok Post』によると、警察は、パスポートの提示の必要な状況ではない場合、また落ち着きのある人に対してはランダムな形での検閲をしないことを宣言しました。

そして、検閲を拒否出来ることを発表しました。

 

疑わしい場合は、毅然とした態度で

疑わしい検閲が求められた場合等は、毅然とした態度でいることです。

警察署へ問い合わせたり、周囲に助けを求めると良いでしょう。

 

  • 警察署:191
  • 外国人向けの観光警察(24時間対応):1155(または02-356-0583)
  • トンロー警察:(02-390-2240~3、または、02-381-8853) 等

 

おわりに

以上が、トラブル回避のための参考情報になれば幸いです。

タイ生活やタイ旅行を円滑に過ごせますように。

 
 コラムニスト情報
taeco
性別:女性  |   職業:タイ・バンコクアドバイザー

2011年10月~、夫の転勤で、タイのバンコクで暮らしています。
「taecoのバンコク日記」http://ameblo.jp/ta-eco/や「Food Decoration/フード・デコレーション/แกะสลัก」http://fooddecoration.blog.fc2.com/ を執筆。

学生時代&社会人時代は、国際的な開発・環境問題について学び、フィールドワークを通した調査研究等していました。主に、自然環境の再生や創造、環境教育についてが専門です。美しい自然や限りある大切な資源を未来の世代にも継承していくため、今後も、何らかの形で、情報発信や活動に関わることが出来ればと思っています。