栄養バランスの良い食事の参考に!「まごわやさしい」「おかあさんだいすき」「まますてき」
はじめに
2000年に厚生労働省、農林水産省、文部科学省が提唱した「食生活指針」。
それは「主食、主菜、副菜を基本にバランスのとれた食事を」、「多様な食品を組み合わせましょう」というものでした。
では「多様な食品」とは、どの様な数え方をするのでしょうか。
そして「バランスのとれた食事」とはどの様なものなのでしょうか。
食品の数え方
- 1品目を1として数え、同じ食品を食べても1と数えます。
- 少量しか使用しない調味料(塩、酢、醤油、酒、みりん、コショウ)は一品目に数えられません。
- 栄養素の補給に繋がる調味料(砂糖、みそ)ケチャップやソース、マヨネーズやドレッシングなどの油脂類、片栗粉や小麦粉などの粉類は1品目として数えます。
- 外食などをして、何が含まれているのか分からない場合、分かる物を一として数え、分からない物はまとめて1と数えます。
バランスのとれた食事
沢山ある食品ですが、6つのグループに分類されます。
その6つのグループから、それぞれ1日に4〜6品目を目標に摂取する事で、バランスのとれた食事を摂れる様になります。
グループの内訳
- 1類:肉、魚、卵、大豆などのたんぱく質
- 2類:牛乳、チーズ、ヨーグルト、海藻類などのカルシウム源になるもの
- 3類:緑黄色野菜などのビタミン、ミネラル源になるもの
- 4類:淡色野菜、果物、きのこなどのビタミンC、ミネラル源になるもの
- 5類:米、パン、うどん、イモ類、砂糖など糖質性のエネルギー源になるもの
- 6類:油脂類、種実類などの脂肪性のエネルギー源になるもの
栄養素をバランスよく摂る為に、覚えたい3つのキーワード
「マ・ゴ・ワ・ヤ・サ・シ・イ」
- マ:豆類、穀物類 たんぱく質とマグネシウムが豊富
- ゴ:ゴマ類、種実類 抗酸化栄養素とミネラルが豊富
- ワ:ワカメなどの海藻類、カルシウムとマグネシウムが豊富
- ヤ:野菜 ビタミンと食物繊維が豊富
- サ:魚介類、たんぱく質やオメガ3脂肪酸が豊富
- シ:シイタケなどのキノコ類 ビタミンDやムコ多糖類が豊富
- イ:イモなどの根菜類 食物繊維が豊富
以上7品目を意識した上で、玄米(発芽玄米)などを主食とする事で、ビタミン、ミネラル、食物繊維が沢山摂る事が出来、バランスの良い食事を摂る事が出来ます。
「オ・カ・ア・サ・ン・ダ・イ・ス・キ」
- オ:おから
- カ:蒲焼き(イワシ)
- ア:あずきご飯
- サン:サンマの蒲焼き
- ダ:大豆類
- イ:イモ類
- ス:酢
- キ:きんぴらごぼう
「マ・マ・ス・テ・キ」
- マ:まつたけご飯
- マ:丸干しイワシ
- ス:すき焼き
- テ:天ぷら
- キ:切り干し大根
伝統的な和食を摂る事で、1日に必要な栄養素をバランスよく摂る事が出来ます。
食べ過ぎない為に覚えたい、2つのキーワード
これらのキーワードに出るものは、摂取を控えるか、適切な食べ方を行う方が良いものです。
「オ・カ・ア・サ・ン・ヤ・ス・メ」
- オ:オムレツ
- カ:カレーライス
- ア:アイスクリーム
- サン:サンドイッチ
- ヤ:焼きそば
- ス:スパゲッティ
- メ:目玉焼き
「ハ・ハ・キ・ト・ク」
- ハ:ハンバーガー
- ハ:ハム
- キ:餃子
- ト:トースト
- ク:クリームスープ
加工食品が多い
これらは野菜類や海藻類が少ない為、ビタミンやミネラルが不足してしまいます。
噛む力や唾液を必要としない
また、柔らかい食べ物の為、良く噛まないで食べてしまいます。
そのため、顎や歯が鍛えられない上に、唾液の量が少ないので消化にも良くありません。
子供時代の摂取が特に要注意
そして、これらは似た様な味付けの物や濃い味付けの物です。
子供の頃からこういった食べ物を食べていると、味覚が鈍くなってしまい、味の分からない人になってしまう危険性もあります。
おわりに
以上の事を踏まえた上で、栄養バランスの整った食生活を心掛けましょう。
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