デザイナー・パーソナルスタイリストの小川 多栄子です。
年齢も幅広く、多くの方が利用するファストファッション。
今回はファストファッションの特徴と使い分け方についてお話したいと思います。
ZARAやH&Mなど、ヨーロッパのショップは、情報がとても早いのが特徴。
パリやミラノのコレクションが発表されると、すぐにそのシーズンの最新のカラーやシルエットなどが店頭に並びます。
ただ、コレクションの特徴であるトレンドのまま店頭に並ぶので、かなりトレンド感が強く、実際に買うには抵抗がある商品も多いかもしれません。
日本のブランドショップは、世界のトレンドを自分達会社のテイスト、ショップのメインターゲット(購入されるお客様)に合わせます。
トレンド情報を、そのブランドイメージのフィルターにかけ、オリジナルデザインに変え商品にするので、実際には日本人の皆さんが着やすいイメージに変わって行きます。
ヨーロッパなどの大手のファストファッションブランドは、日本人向けの仕入れになっていたりもしますが、これから日本のショップにも出て来るであろう、カラー、素材、プリント、シルエットをチェックするにはお勧めです。
トレンドをいち早く知り、自分なりに取り入れるのも方法の1つ。
まずはスカーフや定番Tシャツなど、シンプルなアイテムから取り入れていきましょう。
ファストファッションは一般的に一括りにされますが、各ショップごとの特長もあり、使い分け方のコツがあります。
大人の年齢になると、単なるカジュアルだけではなく、どこかにエレガントさ、女性らしさが必要です。
ヨーロッパ系のファストファッションのTシャツやセーターなどは、衿元の空きのカーブなど女性バストやデコルテが綺麗に見えるデザインになっている物が多いのです。
また、シルエットが女性の特有のカーブラインを綺麗に見せるカットになっています。
ノーマルな定番アイテムは、ZARAやH&Mで探してみましょう。
H&Mやフォーエバー21などは全体に若いイメージがありますが、トップスは女性らしいものが多く、リーズナブル価格で適しています。
ヤング世代ならどこで購入しても問題ないですが、大人の方には少し工夫が必要です。
ジャケットやコートは、生地感・縫製などを重要にしたいので、少しお金をかけたほうが品が出ます。
その点、ZARAはファストファッションの中では少し値段が高めですが、縫製やシルエットは女性らしく品のあるデザインも多いので、トップスを選ぶにはお勧めです。
インナーに着るものやシンプルなパンツなどは、ユニクロがお勧めです。
特にインナーは色違いで揃えてみてもいいかもしれません。
中に着る物を安くチョイスすると、全体のコストも抑えられます。
その分をアウターの予算に上乗せしたり、お洒落感を充分に出すアイテムを購入したりするなど、メリハリをつけることが出来ます。
お金をかけなくても基本的な事さえ押さえておけば、ファストファッションだけでも、様々なテイストを楽しめます。
ぜひ、カジュアルからエレガントまで使い分けて、ファッションをもっと楽しんでください。
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