子供には木登りをさせよう!おすすめアウトドア&スポーツの健康効果 (2/2)

執筆者: 西村 猛 職業:理学療法士/日本で一番、保育士さんを応援する理学療法士

人間の一例
  • しがみつく

子どもが親に抱っこされる時、自分の腕を親の首周りや肩に回してしっかりとしがみつきますね。

これは、自分が親の体からすべり落ちないために行われますが、サルが木にしがみつく理由と同じです。

 

  • モノを引き寄せる

床に敷いた絨毯の位置を直すとき、押すのではなく引きますね。

この方が微調整(絨毯の微妙な位置調整)もしやすいですね。

 

他にも、お店の扉を手で開けるとき、押すよりも引くほうが扉を動かしやすくありませんか?
これらの活動は上肢の屈曲(腕を曲げる状態)が重要になります。

 

  • 立ち上がる、ジャンプする

サルの木登りと同じく、重力に逆らった動きです。

体を持ち上げる活動には、大きな力が要求されますがそれを下肢が担っています。
この活動は、下肢の伸展力(脚を伸ばす力)が要求されます。

スポーツでは…
  • 水泳(平泳ぎ)

上肢は自分の体に向かって水をかく、足は自分の体から遠くへキックする。

 

 

  • 弓道やアーチェリー

弦を引き、狙いを定める時に最大位置まで肘を曲げます。

 

 

  • サッカー

ボールを蹴るとき、膝を曲げた状態から、力強く伸ばすことで強いキックができます。

 

 

このようにスポーツの場面でも上肢は屈曲、下肢は伸展での活動が多いことが分かります。

おわりに

サルと人間の行動は、生日常活において同じ役割を果たしています。

 

以上のことを親子で遊ぶ時や、子供が習い事をする時に考えてやってみると、体の仕組みがよくわかり面白いかもしれませんね。

 

 
 コラムニスト情報
西村 猛
性別:男性  |   職業:理学療法士/日本で一番、保育士さんを応援する理学療法士

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子どもの発達と子育てを応援する会社。
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子供の姿勢や体の発達の仕組みや取組方法について、医学的視点をもとに、どなたにも分かりやすくをモットーに情報発信しています。保育士さん向け情報も。姿勢や体作りに関する講師依頼もお受けしています。
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