日本伝統の外遊び「竹馬(たけうま)」が持つ、驚きの健康効果 -姿勢矯正・腰痛予防・バランス向上など-
昔ながらの外遊び(伝承遊び)が今、注目されてきています。
実はこの昔ながらの遊びは、単に遊びとして楽しむだけではなく、体作りにおいてもとても効果的なものなのです。
今回は、そのたくさんある昔ながらの外遊びの中でも、人気の竹馬遊びにスポットを当て、体作りにおける効果についてご紹介したいと思います。
子どもの体作りにとって、竹馬遊びは次のような効果が期待出来ます。
腹筋、背筋を初めとする姿勢保持に関係する筋肉は、単純な腹筋運動などで鍛えるよりも、竹馬のように遊びや活動の中で刺激を入れた方が、より実践的な活動になるため学習効果が高いのです。
竹馬に乗っているだけで、知らず知らずのうちに体幹筋が鍛えられ、それがひいては良い姿勢の獲得に繋がります。
メカノレセプターは足裏に多くある感覚受容器で、その役割は体の位置関係を知るためのセンサー機能です。
この受容器がしっかり働かないと、立っている時に体を真っ直ぐに保つことが出来ません。
竹馬に裸足で乗ることで、メカノレセプターが活性化されます。
その結果、立位バランスの向上に繋がります。
竹馬に上手に乗るためには、バランス能力(平衡感覚)が必要になりますが、これを司っているのは小脳です。
上手く乗りこなすことが出来るようになるまである程度時間がかかりますが、この間、小脳は常に学習を続けています。
やがて上手く行く方法を小脳が学習すれば、それ以降は転ぶことがなくなってきます。
これは平衡感覚が学習された結果なのです。
小脳の成長は7歳頃までに完成すると言われていますので、それまでにしっかりと小脳に刺激を入れてあげることがポイントになります。
竹馬に乗ることで、目や手足など多方面からの刺激が脳に入ります。
脳ではその各部分から入ってきた刺激を「統合」し、バランスを取るために、体の筋肉に適切な活動の指令を出します。
竹馬に乗る練習をすることは、脳の統合能力を高めることに繋がります。
また、大脳と小脳は役割が違いますが、竹馬を上手に乗りこなせるようになるためには、これらが連携して働くことが必要です。
大脳はどうすれば上手く出来るかを考えます。
小脳は上手く行った方法を、いつでも再現出来るように記憶しています。
実はこの「脳の統合能力」と「大脳と小脳の連携」はスポーツが上達するための大事なポイントになるのです。
そういう意味では、幼児期にいきなりスポーツを始めるよりも、竹馬などの昔ながらの外遊びを十分にしてからスポーツを始めた方が、技術の上達が早いということが言えます。
では大人の方が竹馬に乗ることのメリットについても考えてみましょう。
子供と違い、体の発達という面から見ると一見効果がないように思われますが、実は大人の方に対してもとても効果的なのです。
体幹筋(腹筋、背筋)が強くなることで、腰にかかる負担が減ります。
そのため、腰痛の方にとっては腰の負担の軽減が図れ、まだ腰痛ではない方にとっては予防になります。
腹筋や背筋の筋トレをしようと思っていても、なかなか続けられないこともあります。
しかし、竹馬は乗っているだけで、知らず知らずのうちに体幹筋が鍛えられるのです。
電車やバスで吊革を持たないと立っていられない方は、足底の感覚受容器であるメカノレセプターの機能低下により、立位バランスが低下していることが考えられます。
竹馬に乗れば、気付かないうちにメカノレセプターが鍛えられ、電車やバスの中で何も持たずに立っていられるようになると期待できます。
竹馬を含む伝承遊びは「遊んでいるだけで自然に体の機能を発達させる効果」があります。
そして脳(特に小脳)が発達段階にある子供にとって、竹馬は体作りはもちろんのこと、脳の成長を促す効果もあります。
大人の方が竹馬に乗るメリットとしては、体幹筋の筋力向上が図れ、腰痛の軽減や予防、立位バランスの向上などがあります。
お子様のいる家庭でしたら、親子で竹馬遊びをしてみては如何でしょうか。
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![西村 猛](https://lattepictures.s3.amazonaws.com/u_7v/im/dz/7v/uj/i4/m2/7w/fm/ro/v2/g7/rj/cu/hk/fs.jpeg?Signature=hq2T0qkxMv1mCViDumyI8fT7hTw%3D&Expires=2115561661&AWSAccessKeyId=ASIAW2CT5TJQ7U5VW42Y&x-amz-security-token=IQoJb3JpZ2luX2VjEPX//////////wEaDmFwLW5vcnRoZWFzdC0xIkgwRgIhAIMv7fNPwsJ3GVRZX5ABdVLE0gspXC6gQ6pfTz3ZMMkXAiEA6VqnBn2obIk8MjAFKMC2qZw4Hp9a2NA6caPdEorF3jsqywUIrv//////////ARAEGgw0NjgzMjc0Mzg5NDUiDHYEFAsBKxMuSzfQWyqfBaFcqn808ObffyhMpnwk0uCzt5aLjkHTWgtky/%2Bsm%2BTkH0U5gFZAsVlc7rNENqQl%2B/7gLnZXjwIv/pfe1WU5qlXD%2BOrtB0%2BR4GlMRW/eu%2B2tqMO%2Blq3KD35ay5HPpuG6NQ8riL/328JVYk7h%2B7YOIq1pU/m/cbXbejHQJh3ANYLpp8htWB15U2LwO3Asd%2BzQYkS0sbOBchd/V1iroSBFc17uE5IhJzp7/3Mxlh20VCVMiXsOUNDfsuIcTPTbCZnsoQ7UHGN%2Bsv5GldpL9p2BL3eK3L1IuMe9rDhqsYR/7hIiM9Ruf2iNtEEn34u2xrPi0kkXQyftP4gIezFU8fFVj8ewXCXvhqOEQ05VMqrAzM6ihUovD7DeaJeJq2vdo1pyX0iz5hYeeZTle%2BwLa4Tfg6K7Jt0AUoHm3PpjnxvOlgh%2BspyAjZe5kIPdzK92pLanNMXRIOHJum8uOHu465EkCXQV1oMwf6Ovs0GVThtG7g2oSebkZBRp2ty6bhkvlQnXs7gX0nhZL2mP4gpeBQzAo4MBqAjpoPUtX6Sq0zspFNGkMKRaH0z4Y5av8itcdeBZBUYWcGVnxXEW%2BJK7st8AfcQyjef7bhhyDEJluCOnBmLG%2BqDf5Fl5A2jtQ3JmbIBg9u9N880eT6QLx47/cdZC8BEe8hrvwVGxS5FEudD/GeCL4FWYEjfYfSmygQh7WL9Z5LzbKA/IbPNWEbi6pbOyrtzbiyh30HvA0gN5VlVnxNobkqncFiOwH2rLuoeFotSO3AJOxrGZe3JAb7sERNvg3n%2BAOVyeDcd2VnO1pKDN39h3tMZr7Qslod1obsVAY0hqCnHnSPBm4GFfyvJZMxlJ0OMgO0Ggrq71y17GPResct7uiMrF7IJpOvQpDItxFjAkMMWcnLQGOrABUGX78gdUs5xV8lGPSYMZuhM/YKBcHGzOAlWVrG0d3%2BKd0jRM4P5w9OK/DqFE5loyZ/BYucPfmFlMBCYKF3wpIvx/2HElWc5gLHJeDE/iFC%2BnCwZl7ZA1wWjMhXS38ke7gj7x0QjrH2UeLOByR18S9TMmTT7eOurPKIMF%2Bg4ro9VNIQ/98EczlzD4JXrssunuHTAlm2WWKyFhpd1Ff/nvIbuEMBuoNrqbk52LEVZw%2B04%3D&3)
■株式会社ILLUMINATE代表取締役
子どもの発達と子育てを応援する会社。
https://illuminate-kobe.co.jp
■こども発達LABO.共同代表
YouTubeチャンネル「こども発達LABO.」では、言葉と体の発達に関すること、発達障害のある子どもへの手立てなどについて発信しています。
https://www.youtube.com/channel/UCAaMVv5UrovrhAtaWVerWrQ
■子どもと姿勢研究所代表。
子供の姿勢や体の発達の仕組みや取組方法について、医学的視点をもとに、どなたにも分かりやすくをモットーに情報発信しています。保育士さん向け情報も。姿勢や体作りに関する講師依頼もお受けしています。
http://kodomotoshisei.kokage.cc
■日本で一番、保育士さんを応援する理学療法士
会社の代表をしながら、全国各地の保育園・幼稚園で、、保育士さん向け講義を実践しています。
また保育園コンサルタントや巡回相談事業への参画など、裏方として保育士さんをバックアップする仕事もしています。
■メディア
NHK「あさイチ」出演/テレビ大阪「やさしいニュース」出演/テレビ朝日「グッド!モーニング」出演/神戸新聞「まいどなニュース」記者/教育機関向け雑誌「私塾界」/関西テレビ「ANCHOR」/テレビ朝日「中居正広のミになる図書館」/読売新聞/スポーツをする子どもを応援するフリーマガジン「Spody α」/Latte column/子供とお出かけ情報「いこーよ」/エキサイトニュース/mybest/その他、テレビ番組企画や雑誌などのライターさんからの出演依頼・取材等多数。
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