森林浴やレトロな町歩きを楽しむ。長野県木曽路の秋観光スポット3選(水木沢天然林・奈良井宿・木曽馬の里)
木曽路はすべて山の中である。
島崎藤村は「夜明け前」という小説でこう書いています。
藤村が書く通り、木曽という地域は山と山に挟まれた場所にあるのです。
そのため、秋の紅葉シーズンは、どこを見渡しても綺麗に色づいた山を眺めることができる絶好の紅葉スポットに溢れています。
今回は秋の木曽路、おすすめスポットをご紹介していきます。
源流の里と呼ばれる、木祖村にある約82haの広さを持つ天然林です。
木曽ヒノキ、サワラ、ネズコを始め、樹齢200年を超える木々が生い茂る天然林内はウッドチップが敷かれた遊歩道が整備されているので、誰でも気軽に森林浴やトレッキングを楽しむことができます。
「原始の森」「太古の森」と名付けられたコースがあり、それぞれ1時間ほどで周回できます。
紅葉シーズンには赤や黄色に染まった森の中は秋一色。
まさに錦を広げたような見事な景色が広がります。森の中に一歩足を踏み入れると、小鳥のさえずり、風の通り抜ける音、葉のこすれる音、清流の流れなどが聞こえ、一気に心が洗われるよう。
はるか昔からこの地を見守り続けた木々たちの神々しさを感じる森の中。
中でも樹齢550年といわれる直径2.5mの大サワラは必見です。
脇から「もののけ姫」に登場するコダマがひょこっと今にも顔を出しそうな雰囲気です。
この森を流れる木曽川の源流となる清流は「平成の名水百選」に選ばれている、綺麗な水なんだそうです。
マイナスイオンたっぷりの森で、秋一色の景色を堪能しませんか。
問:木祖村観光協会 0264-36-2543
江戸時代、江戸と京の都を結ぶ重要な役割をする街道であった、中山道。
その中山道六九次のうち、木曽路には11もの宿駅が存在しました。
奈良井宿は木曽路11宿の中で北から2番目にあたります。
かつては街道を行き交うたくさんの旅人で栄え、「奈良井千軒」と謳われるほどの木曽路一番の賑わいであったとのこと。
昭和53年5月に国の重要伝統的建造物群保存地区の選定、また平成元年には建設大臣の「手づくり町並賞」を受けています。
朝の連続テレビ小説「おひさま」のロケ地になったことでも有名で、今なお日本の情緒を色濃く残す外国人観光客にも人気の観光スポットです。
昔ながらの古い町並みには特産である木曽漆器、木の器や曲物、箸や雑貨のお店が立ち並び、観光客を楽しませてくれます。
買い物の合間には名物の五平餅やおやきはいかが?
隣に流れる奈良井川にかかる、樹齢300年以上の総桧造りの木曽の大橋も必見です。
問/奈良井宿観光協会
TEL:0264-34-3048
木曽馬という種類の馬をご存じですか?
日本在来種の中型馬で、短足胴長、体幅が広いのが特徴。
昔は武士の馬や農耕馬として活躍していましたが、一時は絶滅寸前まで激減しました。
木曽馬保存会が中心となって活動したことにより飼育数は増加したものの以前の様な需要はなく、現在の飼育数は200頭以下。
昭和58年には県の天然記念物に指定された貴重な馬です。
ここ、木曽馬の里ではそんな貴重な木曽馬が約30頭が飼育されており、触れ合うことができます。
乗馬体験や馬車体験も可能です。
木曽馬は他の馬に比べて背も低く、気性もおだやかなため2.3才くらいのお子さんも乗馬(引き馬)は可能とのこと。
馬に乗ることにより癒しの効果が得られるというホースセラピーという活動がありますが、馬は近くで見るとなんとも愛らしい可愛い目をしていて、見ているだけで癒されます。
貴重な木曽馬との触れ合いに出掛けてみませんか。
- 乗馬、馬車体験時間:午前10時から12時 午後2時から4時まで(変更有)
- 体験乗馬の料金:引き馬 ショートコース 約2分500円・ロングコース 約5分 1000円
一人乗り 約15分 2000円
- 見学可能時間:概ね朝8時から夕方4時30分まで
- 放牧時間は8時から4時まで(天候等により変更有)
山に囲まれた木曽路、紅葉は10月後半が見頃です。
国道からも、鉄道からでも、山の中ならではの見事な紅葉の錦模様を見せてくれることでしょう。
一年のうち今しか味わうことのできない、木曽路の秋を楽しみにお出かけ下さい。
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