針と糸だけで出来る編み物の楽しさ!手編みの魅力と初心者さんの始め方

執筆者: puolukka 職業:ニッター
編み物には針と糸だけあればいい

編み物には、基本的に棒針編み・かぎ針編み・アフガン編みと、3種類の編み方があります。

棒針編みは棒針、かぎ針編みはかぎ針、アフガン編みはアフガン針、という形の違う針を使って編んで行きます。

 

どの編み方にするかは、編む物のデザインや、編む人の編み地の好みによって選びます。
ただ共通して言えることは、編み物は針と糸があればできるということ。


針と糸、この2つの道具があれば、編み物はどこでもできます。
お家でも旅先でも、ちょっと時間が空いた時に、さっと手に取って編み始められる。
このシンプルさが編み物の魅力。
針と糸だけでこんなこともできるのかと、編む度に驚きを与えてくれます。

 

 

手編みの面白さ

針と糸。

基本的には、糸の太さに合わせて針の太さを選んでいきます。


 

ここで面白いのは、同じ太さの糸と針で編んでも、編む人によって、仕上がった作品の大きさが違うことがある点です。

それは、手の力や糸の引き方、そういった力加減が、人それぞれで違うから。
つまり、同じ作品を編んでも全く同じ物は出来上がらないということです。

 

1人の人が編んでも、その時の気分や体調によって力加減が変わります。

機械のように均一に編むのは至難の業です。

ぼこぼこしたり、がたがたしたり、その日の気分が編み目に出ることもしばしば。

その不均一さがお店には売っていないオリジナリティーを生み出します。


それこそが、機械で編むことと手で編むことの違い。

手で編むことの面白さです。

 

編み物をしたくなる理由は

手で編むということは、時間が掛かると言うこと。

また、細かい作業も多い編み物。


多くの方に気軽に編み物をして欲しいと思います。

けれど、簡単にすぐ出来ますとは、なかなか言えません。

それでも、私の開いている編み物教室の生徒さんは「仕事で疲れて帰ってきても、どうしても編みたくなるんです。そして夜更かしに。」と、おっしゃいます。

 


こつこつと編み進める時間は、なぜか疲れを忘れさせてくれます。
針と糸だけに集中し、疲れたらストップ。

そしてまた、自分のペースで編んでいく。


編み物はこの「編んでいる時間」がとても魅力的なのだと思います。
もちろん、その時間が作品として形に残ることも魅力です。

それは、時間をかけて自分の手で編んだ、世界に1つだけの作品なのです。

おわりに

針と糸、それだけを持って編み始めてみませんか。


お友達とお喋りしながら編んでみたり、静かに1人で編んでみたり。
こつこつと、ゆっくりと、時にはスピーディーに。
自分の手で「編んでいる時間」を楽しんでみて下さい。
ふわふわもこもこ、カラフルな糸たちが、みなさんを待っています。

 
 コラムニスト情報
puolukka
性別:女性  |   現在地:大阪府  |   職業:ニッター

関西学院大学法学部政治学科卒業後、編み物を始める。
針と糸だけで作品が作り出せる編み物のとりこになる。
編み物本とにらめっこしながら独学で編み、手づくり市で作品を販売。
独学が不安になり、基礎をしっかり学ぼうと日本編物協会の資格取得を決意。
セミプロ過程まで終了し、現在講師過程勉強中。
毛糸店AVRIL勤務を経て、現在は育児をしながら編み物教室を開いている。
プオルッカさんの編み物教室(http://puolukkamill.com)