フランス流・長い夏休みとバカンス期間の過ごし方 (2/2)
フランスの夏休み対象期間は7月と8月。
2週間の休みをとるとして、それをどこに当てはめてもいいはずなのに、7月か8月のどちらかを選ぼうとするのがフランス人。
7月にバカンスをとる人を「Juilletistes(7月組)」、8月にバカンスをとる人を「Aoûtiens(8月組)」と呼び、呼び名までついています。
当然、7月末と8月初旬は上り下りとも道路が渋滞して、これもまたニュース番組に“風物詩”のように取り上げられます。
フランスの児童たちの夏休みは丸々2ヶ月。
さぞかし宿題も多いのだろうと思いきや、そんなものは一切なし。
習い事の多くも教える側が休むので、2ヶ月間お休み。
ボーイスカウトや子供会の活動に参加する子はいても、夜更かししたり遊び呆けたり暇をもてあましている子供のほうが多いのが実状です。
ここに目をつけたのが、出版社と非営利団体。
前者は「cahier de vacances(バカンスノート)」という夏休み用の予習・復習ドリルを開発。
複数の出版社が毎年合計400万冊売り上げ、子供たちの休みボケを防ぐ役割を担っています。
下記画像は、大型スーパーにある「バカンスノート」コーナーです。
大人用の復習ノートまであり、バカンスが長い証拠ですね。
後者は「Secours populaire(大衆援助)」という非営利団体で、経済的理由で出かけられない子供たちをボランティアで海に連れて行くという活動を続けています。
以上、日本の夏休みとは似ても似つかない、フランスの夏休みについてでした。
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専業主婦(ときどきブロガー)を貫く予定が、思いがけず「フランスのスローライフ」について書く機会を与えられました。ただし、フランス語には「スローライフ」という言葉は存在しません。どんな英単語も無理やりフランス語に置き換えるフランスでこの言葉があえて無視されるのは、“フランスで生活する”ということ自体が“スローライフ”だからだと私は思います。
日本でフランスというと芸術や美食の国という印象がありますが、実際に生活してみると、それよりも何よりも人間的、いや“野生的”なフランス人たちに衝撃を受けます。バカンスのために働き、食べることに時間をかけ、人との交流を良くも悪くも優先するフランス人の生き様は、スローライフそのものだと身をもって感じるのです。
エコライフを追求するには申し分のない環境に置かれていることに感謝しながら、フランスのエコ情報を中心にフランス生活の実態をお届けします。
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