鍼灸(しんきゅう)はなぜ効果があるの?種類・作用・効能のメカニズムを徹底解明!
現代において、日本人は体に異変を感じたらどのように対処しているでしょうか。
8割が病院、1割が投薬(薬局)、5%が鍼灸マッサージなどに行っているそうです。
残りが我慢や安静にして経過を見ているそうです。
数字の上では少ないように思われますが、人数に換算すると20人に1人が鍼灸などを選択しています。
さて、鍼(はり)・灸(きゅう)とはどのようなものでしょう。
「なぜ効くの?おまじない?まやかし?」と言った質問も多く受けるので、お答えしようと思います。
古典として大昔から受け継がれてきた鍼には、古式9鍼など様々なものがあります。
現在法律的に認められ、広く一般的に鍼灸治療院で使用されている物には、通常に刺鍼する鍼、刺した鍼にパルスで通電する電気針、小児や赤ちゃんのために非常に刺激の少ないローラー針などがあります。
お灸には、電気で温める電気温灸器、もぐさ(ヨモギの葉の裏の絨毛を集めて乾燥したもの)を直接使用する透熱灸、筋肉に刺した鍼をもぐさで温める灸頭鍼などが主なものです。
鍼の作用には、多く分けて4つの種類があります。
- 鎮静作用
痛みや異常興奮した筋肉等を、強い刺激を与えて鎮静させる作用です。
- 興奮作用
筋麻痺、神経麻痺などの機能減退症状に対して適度な刺激を与え、興奮させ正常に作用する方向に向かわせます。
血液やリンパの流れが滞ったり、逆に良すぎる場合に、それぞれ刺激によって活性化や鎮静化させる作用です。
神経血管筋肉など、様々な部位に刺激を与えることにより、その部位ごとの反射作用を利用して症状の好転化を図るものです。
自律神経を刺激して体質改善を図る転調作用や、白血球を増加させてそれぞれ消炎や免疫、防衛として働く作用があります。
- 造血作用
灸の温熱により、赤血球を増やし血流を改善します。
- 止血作用
灸の温熱により血小板の働きを改善し治癒を促進します。
- 強心作用
灸の温熱により白血球を増やし外敵からの防衛力を高めます。
鍼灸には様々な効果や作用があります。
ここで全てを説明すると膨大な量になりますので、ここでは一般的な「痛み」について説明します。
一般的に、痛み(今回は筋肉を例に取りましょう)はなぜ起こるのでしょうか。
筋肉は血液によって栄養や酸素が運ばれ、その後、その活動によって作り出された二酸化炭素や老廃物、または痛みを感じる物質を回収して心臓に戻ってきます。
そこで「血液を浄化してまた筋肉に運ぶ」というサイクルを繰り返していくのです。
何らかの原因でこのサイクル機能が鈍化した場合に、張りやだるさ・痛みを感じるのです。
この体のサイクルシステムのお助けマンが、鍼灸による刺激なのです。
灸は昔から「灸を据える」という、悪いことをしたらお灸を据えられるというイメージをよく持たれます。
また、鍼は注射と同じで刺すから痛いといったイメージがあるようです。
しかし、近年は少し変わってきました。
既にご存知の方もいるかもしれませんが、セレブや芸能人の間で「美容鍼灸」がブームとなっております。
「お灸女子」などの本が出版されています。
また、お灸メーカーが主催するお灸教室などは3カ月先まで予約が取れないほどです。
皆さんもお灸にチャレンジし、未知との遭遇を経験してみませんか?
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とにかく治すことを第一目標にした鍼灸マッサージ治療院を経営しております。
11台のベット数で、札幌市中央区の地下鉄大通駅直結のビルで、40年の歴史になる治療院です。
患者数は月平均1.200人 開業以来通算 900.000人になります。
急性疾患大好きです。救急車で運ばれてくる患者様も大好きです(笑)
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