こんにちは、オカルト研究家の洋子です。

今日は少し変わった怖い話をお届けします。これから紹介する手紙は一見、普通の手紙のように感じるかもしれません。しかし、読み終わった直後に背筋が「ゾク...ッ！」とすること間違いなしです。

ある日、友達の美咲（みさき）から手紙が届きました。最近は手紙を書く人も少なくなっている中で、彼女の丁寧な字で書かれた手紙を受け取って、少し懐かしい気持ちになりました。

「こんにちは、奈津子（なつこ）！元気にしてる？久しぶりに手紙を書いてみました。最近のことを少し書きたくなって。あまり大した話ではないけれど、最後まで読んでくれたら嬉しいな」

美咲の手紙には、近況や趣味の話、そして仕事のことが書かれていました。美咲は転職したばかりで、新しい職場の雰囲気に少し戸惑っている様子でした。

「新しい職場は少し変わったところで、みんな親切なんだけど、なんだか不思議な感じがするの。特に、同僚の山田さんって人がすごく親切でね。初日からいろいろ教えてくれるんだけど、ちょっと目が怖いの。なんていうか、ずっと見られてる感じがして」

美咲の手紙を読みながら、私は彼女が少し神経質になっているんじゃないかと思いました。新しい環境に慣れるのには、誰でも時間がかかるものですから。

「それでね、奈津子、最近その山田さんが、毎日同じ時間に同じ場所にいるのに気づいたの。うちの会社は始業が10時なんだけど、私が朝に会議室の前を通るタイミングに、必ず立っているのよ」

手紙を読み進めるうちに、私も少し不安な気持ちになってきました。美咲の感じていることが、ただの思い込みではないような気がしてきたのです。

「そして、昨日のことなんだけど。私、思い切って山田さんに話しかけてみたの。『どうして毎朝ここにいるんですか？』って。そしたら、彼は笑ってこう言ったの。『奈津子さんも気づいてるんですね。僕はあなたを見守るためにここにいるんですよ』って」

手紙を読み終えた瞬間、私は手が震えました。私はすぐに美咲に電話をかけましたが、彼女の電話は繋がりませんでした。その後、彼女からの連絡は一切途絶えました。

なぜ私は手が震えたのでしょうか。

美咲が新しい職場で出会った山田さんは、毎朝同じ場所に立っていると書かれています。そして、彼は最後に「奈津子さん」と呼びかけています。ここに、不気味な違和感が生まれます。

実はこの手紙を書いたのは美咲ではなく、山田さんです。山田さんは美咲を利用して手紙を書き、奈津子に送ったのです。山田さんが、奈津子のことを見守っている（監視している）という、恐ろしい事実が浮かび上がってきます。

手紙を読み不安になった奈津子が、美咲に電話をかけますが、繋がりません。これは、美咲が何らかの理由で連絡が取れなくなっていることを示唆しています。もしかすると、山田さんに捕まってしまったのかもしれません。

今回の怖い話は、いかがでしたか？

ただの近況報告の手紙だったはずが、最後の一行で全てが変わりましたね。手紙を受け取るとき、その手紙が本当に誰からのものか、よく確認したほうがいいかもしれません。

では、また次の怖い話でお会いしましょう！