髪の毛のうねりやウェーブのような癖…毎朝のスタイリングにイライラしますよね。くせ毛の種類と原因、対策方法を美容師が解説します。
こんにちは。美容師の萩原翔志也です。
「ヘアスタイルが決まらない」「スタイリングに時間がかかる」など、くせ毛で悩んでいるという話をよく聞きます。
今回は、そんな方のために、くせ毛の種類から原因・対策までご紹介します。
一言で「くせ毛」と言っても、主に4つの種類に分けられます。
日本やアジアの人に多いクセ毛のタイプで、髪自体に波打つようなウェーブがかかっているというのが特徴です。
ただ、髪の表面は直毛に見えるにも関わらず、内側が波状毛になっているというようなタイプもあります。
形状にも、大きなウェーブや小さなウェーブなど様々なパターンがあり、湿度が高いと、よりウェーブが強くなり、髪の毛が広がりやすく、膨らみやすくなります。
「雨の日はまとまらない」とお悩みの方は、実は「波状毛」だったというケースがよくあります。
髪の毛がらせん状に「ねじれている」タイプの髪質です。
波状毛のようにウェーブがあるわけではないので、見た目には直毛のように見え、クセ毛だと気づかないケースも多々あります。
髪の毛の太さがバラバラで、まとまりづらいのが特徴です。
いつもスタイリングがしにくいと感じているようであれば、もしかすると「捻転毛」なのかもしれません。
1本の髪の毛の中に、細い部分、太い部分があり、髪の毛の表面が凸凹なのが特徴です。
サラツヤには程遠い髪質で、触るとゴワゴワしています。
髪の太さに大きくバラツキがあるため、細い部分で切れやすく、切れ毛のトラブルが発生しやすいタイプです。
ですので、カラーリングやパーマにも弱く、ストレートパーマをかけるにしても、慎重に進めていかないとダメージに繋がりやすく、注意が必要です。
くせ毛の中でもっともクセが強いのが、このタイプです。
髪の毛が細かくチリチリと縮れたようになっており、アフリカ系の方に多い髪質というとピンとくる方も多いかもしれません。
連球毛以上に、繊細に施術をしていく必要があります。
くせ毛の原因は、遺伝が関係している「先天的なもの」と、誤った生活習慣などが影響している「後天的なもの」が考えられます。
まず、髪の毛を輪切りにして断面を見てみると、直毛とくせ毛では、断面の形に違いがあります。
直毛の場合は、丸い形をしているのですが、くせ毛の場合は、楕円であったり歪んだりしています。
また、くせ毛の人は、頭皮の中で毛穴が少しカーブしていることが確認されています。
毛根がゆがんでいると、髪の毛が表面に出てきたときに髪が曲がってしまい、クセが出ます。
なお、毛穴はたくさんありますが、まっすぐなものと曲がったものが混在しているのが一般的です。
この毛根の位置は遺伝することが多く、どちらか片方の親がくせ毛だという場合でも、70%以上がくせ毛を受け継ぐと言われています。
親からだけでの遺伝ではなく、先祖からの遺伝もありますので、かなりの確率ですよね。
その他、髪の毛皮質(コルテックス)を構成するたんぱく質のバランスが乱れて不均一になっていたり、成長による髪質の変化が起こったりしたということも考えられます。
さらに、後天的な原因としては、シャンプーやトリートメントの洗い残しが挙げられます。
シャンプーやトリートメントの洗い残しがあると、頭皮の毛穴に汚れや皮脂が詰まり、毛根が歪みます。
くせ毛を悪化させないためにも、シャンプー後はしっかりとすすぎましょう。
行き過ぎたダイエットをすると、髪や頭皮に栄養が行き渡らなくなり、くせ毛になってしまうことがあります。
髪の毛が細くなったり、ハリやコシが失われるなど、くせ毛以外にもデメリットがありますので、健康のためにも、栄養バランスを無視したダイエットは止めましょう。
また、強いストレスを感じると、健康的な髪の毛を育てることができず、くせ毛が強くなることがあります。
現代社会では避けることのできない「ストレス」ですが、溜め込みすぎないよう、上手に発散したいものですね。
根本的な解決方法は、ずばり「ストレートパーマ」です。
ストレートパーマは、もともと「パーマをかけた人が、ストレートに戻すためのパーマで、くせ毛には効果が無い」と言われていましたが、今では、美容師の技術も発展して、ストレートパーマで悩みを解消する人も多くなりました。
たんぱく質の結合をまっすぐに変えていくので、ストレートパーマをかけた部分は直毛となり、見た目もクセがなくなります。
ストレートの仕上がりは薬剤選定、温度や時間で仕上がりに大きな差が出ます。
また、お店によって使う薬やテクニックも違うので、美容師によく相談して、納得してから、施術することをお勧めします。
その他にもクセがひどくならないようにくせ毛専用のシャンプー剤も販売されていますので、このようなものを使っても良いと思います。
但し、ストレートになっていくほどの効果は期待できません。
髪を保湿してダメージから守り、修復するので、クセを落ち着かせることはできるでしょう。
また、毛穴のケアは非常に大切です。
上記でもお話したように、毛穴や毛根の状態でクセは出てくるので、毛を抜いたり、シャンプーのときに爪を立てたりするなど、毛穴を傷をつけるようなことは絶対にしないようにしましょう。
デメリットばかりが強調されるくせ毛ですが、いっそのこと、くせ毛を活かしたヘアスタイルを楽しむのもお勧めです。
ウェーブヘアやカールヘアなど、くせ毛を活かした動きのあるスタイルが可愛い髪形は、たくさんあります。
美容師に、あなたのクセを活かせるスタイルにどんなものがあるか、相談してみるのも良いのではないでしょうか。
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