飛行機の遅延や欠航…補償はどうなる?大手・新興・LCCにおける悪天候時の対応
明日は飛行機で旅行や出張。
搭乗前に、その日の天候が心配になる事はありませんか?
航空会社は、乗る予定の便が悪天候で遅延や欠航した場合、どこまで補償してくれるのでしょうか?
国内で、どの位の数の航空会社があるかご存知でしょうか?
現在、貨物専用の航空会社を含め、26の会社が存在しています。
このうちANAやJALは大手会社、スカイマークやAIRDO・ソラシドエア・スターフライヤー他は新興航空会社です。
最近はLCCも台頭してきていますね。
全日本空輸、ANAウイングス、エアージャパン、日本航空、ジェイエア、日本トランスオーシャン航空、日本エアコミューター、琉球エアーコミューター、北海道エアシステム、スカイマーク、AIRDO、ソラシドエア、スターフライヤー、IBEXエアラインズ、フジドリームエアラインズ、オリエンタルエアブリッジ、天草エアライン、新中央航空、新日本航空、第一航空、Peach Aviation、ジェットスター・ジャパン、バニラ・エア、春秋航空日本、エアアジア・ジャパン、日本貨物航空(NAC)
日本は夏場は台風の影響、冬場は特に東日本では降雪の影響を受けますね。
空港の立地場所によっては、火山灰などの影響も受けます。
鹿児島空港は桜島、最近では熊本空港が阿蘇山の降灰の影響で遅延や欠航が出ていますね。
濃霧による欠航と言った例も多くあります。
では、悪天候時の航空会社の対応と補償範囲についてどうなっているのでしょうか?
大手や新興航空会社については、気象条件により欠航や遅延が生じた場合は、便の振り替えや運賃の払い戻しを行ってくれます。
また、搭乗予定の便が天候調整中の対象となっている便については、事前の振り替えや払い戻しに応じてくれます。
一方LCCは、欠航による払い戻しは可能ですが、振替ができるのは自社便だけです。
LCCは元々予備の機体を持たない事、また便数も少ない事から、振り替えが翌日の便となる可能性も高いと言えます。
では、出発したけれど目的の空港に着陸できなかった場合はどうでしょうか。
予め乗客に対して、目的地の天候が不順である為、代替空港に着陸するか、出発空港に引き返す事を告げた上で運航する条件付運航のパターンがあります。
代替空港とは、本来着陸すべき目的空港に対し、気象条件やその他の要因で着陸できない場合、近郊の着陸可能な空港の事を言います。
この代替空港ですが、天候のよい悪いに関係なく、全ての運航において設定されています。
天候の変化も要因の一つですが、機内での急病人の発生や、機材トラブルで着陸を必要とする場合がある為です。
代替空港といっても、同じ路線を飛ぶ全ての航空機が、同じ代替空港を設定するわけではありません。
機体の大きさにより、着陸可能な空港が制約される為です。
一例ですが、鹿児島から羽田に向かう際B777-300の例では、羽田に着陸できない場合、代替空港として成田が指定されている事が多いようです。
B777-300では機体が大きな為、着陸には最低でも2,500メートルの滑走路が必要となり、首都圏ではその長さの滑走路を持つのは羽田と成田だけだからとされています。
もし代替空港に降りた場合、大手の場合ですと、当初の目的地までの交通費、あるいは宿泊が必要になった時の費用なども負担してくれます。
出発地に引き返した場合については、払い戻しも可能です。
なお、新興航空会社やLCCも条件付き運航便はありますが、大手ほど手厚いサービスは望めないのが現状と言えます。
搭乗前には、各航空会社の規則を確認する事をお勧めします。
悪天候で予定通りの運航が見込めないと思った場合は、空港の係員やコールセンターなどに問い合わせてみましょう。
各航空会社では,インターネットで悪天候時の対応などを掲載しています。
また、最近では搭乗前にメールで運航状況を案内してくれるサービスもありますので、これらを上手く活用するとよいでしょう。
大手・新興・LCCで、悪天候時の対応が異なる事をご理解頂けたと思います。
搭乗する際は事前に航空会社の規約などを確認しておくと、スムーズな対応が出来ると思います。
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