出産後、大半の妻が夫(旦那)を大嫌いになる!?浮気・離婚の原因「産後クライシス」の対処法 (1/2)
クライシス(crisis)とは、直訳すると「危機」という意味です。
出産後に陥りやすい夫婦間の危機のことを、総じて『産後クライシス』と呼びます。
様々な原因が複雑に絡み合っておこりうる状況のことを差しますが、一つずつ紐解いて考察していきましょう。
初産であればなおさら、妊娠期間中に夫婦で抱いていたイメージは、まさにバラ色の世界だったのではないでしょうか。
待望の妊娠、愛し合う二人の子ども、明るい未来。
もちろんおめでたい事ですし、子どものためにもポジティブなイメージを連想させることは悪いことではありません。
しかし出産直後から、イメージとは異なる現実が連続して始まるのです。
産後うつは、産後女性の1~2割の方がかかってしまうというデータもあります。
妊娠・出産を経て子宮収縮や授乳など、女性の体の中では想像を絶するようなホルモンなどの変化が起こっています。
ただでさえ大変な体内の状況なのに、出産による体力低下に加え、新生児のお世話をするためにほとんど眠れない日々が何日も続きます。
鞭を打つような状態の中で、意識がもうろうとしたり、正常な判断ができなくなったり、イライラしたと思った途端に涙が溢れ出たりなど。
初めての育児にプレッシャーを感じている部分も重なって、母親の精神状態はいとも簡単に、ギリギリのところまで追い詰められてしまうのです。
当たり前ですが、男性は妊娠することも出産も、授乳をすることもできません。
初乳や乳腺炎の痛み、後陣痛など、出産後にも様々な激痛と戦う母親の気持ちを、父親は物理的に味わうことは出来ません。
とはいえ「この気持ち、分かってほしい!」と共感を求めてしまうのが、女の性というものです。
普段はクールに振舞えていても、出産直後はなりふり構っていられません。
ついつい男性にとげとげしい言葉をぶつけてしまうものです。
男性からしたら愛しているからこその行為ですが、新米ママからしてみれば「そんな暇があったら寝たい!」というのが正直なところでしょう。
実際、出産を気にモードが女から母親に切り替わってしまっていますので、出産直後は体の不調もあり、女性としてはすぐにそのような気持ちに持っていけないのが現実です。
世間一般に言われることは、実は男性ほどロマンチストであり、女性は現実的であるという逸話です。
産後はまさに、この男女の違いが浮き彫りになるタイミングなのではないでしょうか。
可愛い赤ん坊に頬ずりをしたり、写真を撮ったりなどして最高に幸せな瞬間を迎えている父親。
それに対して、「ちゃんと手を洗ったの?」「シャッターの音で赤ん坊が目を覚ましたらどうするのよ?」と心の奥底で思っているのが母親ではないでしょうか。
|
|
|
|