フィレンツェの中心地、フィレンツェ歴史地区は徒歩で散策できるほど小さいですが、その狭い範囲でもそこかしこに芸術、歴史が溢れています。

そこで、フィレンツェに初めて訪れる方におすすめの、1日観光コースをご紹介します。

フィレンツェを代表する大聖堂は、13世紀末に建築が始まり、なんと600年の年月を経て完成しました。

フィレンツェで一番高い建築物であるドゥオモのクーポラからは、赤い屋根が連なる美しいフィレンツェの展望が望めます。洗礼堂内のモザイクも必見です。

ヴェッキオ宮殿は、13世紀末に建設されてから現在までフィレンツェの行政の中心となっています。

メディチ家の住居ともなっていた宮殿内は素晴らしいフレスコ画で飾られています。シークレットツアーやアルノルフォの塔もおすすめです。

ミケランジェロのダヴィデ像（コピー）、ドナテッロのジュディッタ像（コピー）、チェッリー二のメドゥーサなど、その時々の政治的意図が込められた作品が、ヴェッキオ宮殿とその前に広がるシニョーリア広場を飾っています。

シニョーリア広場の、グッチ美術館併設カフェまたは歴史的バール｢リヴォワール｣で休息のエスプレッソはいかがでしょうか。｢リヴォワール｣はチョコレートでも有名です。

メディチ家のコジモ1世の命により、トスカーナ大公国の行政事務所として1560年にジョルジォ・ヴァザーリの設計のもと建築が始まりました。
そして1765年に正式に美術館と開館して以来、多くの来館者を迎え、2014年にはイタリアで一番入場者の多い美術館となりました。

ウフィッツィ美術館は、ボッティチェッリの｢春｣｢ヴィーナス誕生｣を始め、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロなどのルネッサンス期の巨匠の作品を中心とした、13世紀から17世紀までの絵画が主に展示されています。

さらにウフィッツィ美術館には、修復期間を除き、門外不出の作品28点があります。

フィレンツェに町が築かれてから、ずっと存在し続けたヴェッキオ橋。

現在の橋は1345年に建設されたものです。

橋の上には400年以上にわたり、宝石屋が軒を連ねます。煌く宝石が並ぶなかでも、透かし彫りや表面に彫刻を施した金銀細工をフィレンツェ・スタイルと呼びます。フィレンツェならではのジュエリーをお土産にいかがですか？

ヴェッキオ橋の写真は、お隣にあるサンタ・トリニタ橋からが綺麗に撮影できます。

いのししの鼻を撫でると、幸運をもたらすと言われています。

さらに、いのししの口の中に硬貨を置き、硬貨が滑って像下にある溝の中に上手く落ちれば願いが叶うのだそうです。

夜なら観光客も比較的少なくなりますので、狙い時です。

1階は様々な食材を売る市場となっています。

見たこともないお肉の部位、日本では見かけない色とりどりの野菜など、見ているだけでも楽しくなります。乾燥トマトや乾燥ポルチーニ、チーズ、オリーブオイル、ワインなど、食に関するお土産屋も豊富ですよ。

2階は10時から24時まで開いているフードコーナーです。

レストランにピッツェリア、チーズにワインはもちろん、プチケーキ、チョコレート、生パスタ、トリュフなど、様々な食材に出会えます。

フィレンツェのサッカーチーム｢フィオレンティーナ｣の試合があるときは、生放送の大画面で楽しめます。フードコートでイタリア産のビール｢モレッティ｣を買って、フィレンツェっ子と一緒に盛り上がるのも一興でしょう。

街の全景を望む高台ミケランジェロ広場は、夕暮れ時がお勧めです。薔薇色に染まるフィレンツェの街は世界で一番美しい景色のひとつと言えるでしょう。

これらはフィレンツェの観光名所の一部に過ぎません。しかし、フィレンツェを訪れたからには、必ず観ていただきたい名所ばかりをご紹介しました！