トルコの市場といえば、イスタンブールにある「グランドバザール」や「エジプシャンバザール」が有名で、いつも観光客で賑わっています。

しかし今回は、もっと庶民的なパザル（市場）を紹介しようと思います。

トルコでは、曜日ごとに場所を変えて、市が立ちます。

賢いお母さん達が野菜や果物を買うのは、スーパーマーケットではなくてパザル。

大きなショッピングカートを引きながら、1週間分の野菜や果物をどっさりと買い込みます。

ほとんどの野菜や果物は、キロ単位で売られています。

薄利多売のパザルだから、単価の高い物を除いては、少量買いはできません。

もし1～2個だけ欲しい時は、スーパーマーケットで購入します。

今年、野菜も果物の値段が随分と上がっていますが、それでも、日本に比べて随分と安いです。

下記の一例は、全て1キロでのお値段。

• トマト：約100～200円
• キュウリやズッキーニなど：約100円
• レモン：約50～100円

カート一杯に買い込んでも、2,000円ぐらいで収まります。
意外なのは、観光用の市場と違って、庶民のパザルでは値切り交渉はしません。

1キロ買っても50円とか100円です。

日本に比べて野菜の種類が少ないですが、ハーブなどの青物は充実しています。

トルコでチーズと言うと、白チーズ。
同じ白チーズでも、産地や種類によって随分と味が違います。

写真の下に並んでいるのは「サルチャ」という、トルコ料理には欠かせないペースト。

トマトや唐辛子、赤ピーマンで作られています。

アンティチョークは、ちょうど春が旬のお野菜。
トルコでは、花芯の白い部分だけ調理して食べます。

未熟なプラムやアーモンドも、今のシーズンに出回っています。
トルコ人は、塩をつけて「美味しい」と食べているようです。

パザルでは、食料品だけではなく衣料品も売っています。
素敵なスカーフなども、ここでは安く手に入れることができます。

パザルは、その国の食生活を垣間見ることができるので、散策するだけでも楽しいでしょう。

また、スカーフなどお土産にできるような物も売っているので、機会があれば、観光用の市場だけでなく庶民のパザルも歩いてみて下さいね。