早い・安い・うまい!大阪・梅田で大人気の庶民グルメまとめ
活気あふれる元気な街、大阪。
今、梅田地下街一帯は、駅の大改修に伴い、人気店の移転や閉鎖、お店の存続が危ぶまれています。今のうちに是非立ち寄りたい、安くて美味しいディープ大阪の味をご紹介します。
大阪梅田の老舗串カツ店「松葉 地下店」は、地下鉄御堂筋線改札の近く、梅田駅構内にある、わずか2坪ほどのカウンターだけの立ち喰い飲み屋です。
JR大阪駅から阪神百貨店に向かう階段を降りた通路のすぐ脇で営業しています。
かつて駅構内改築のため、立ち退きの噂が出ていたのですが、2015年春、まだ健在でした。
※2015年6月19日現在、閉店。
昭和の風情立ち香るなんとも言えないその佇まい、暖簾をくぐると、そこには大阪ディープワールドが広がっています。
カウンターの向こうには元気なおばちゃんたち。
キャベツは無料、牛串・うずら・玉ねぎ・れんこん・若どり・ウインナーなど、どれもこれも大阪庶民の味は、安くて本当に美味です。
もちろん、ソースの二度漬けは禁止ですよ。
このお店は、混んでくると体を斜めにして欲しいと言われます。
老いも若きも、カウンターにいるお客さんは正面向いていた体を斜にし、一人でも多く入れるようにスペースを詰めて協力します。
往年のコーラスグループの立ち位置に似ていることから、「ダークダックス・スタイル」と名付けられているようです。
この光景の一部になる、それがまた、とても楽しいのです。
これぞ大阪の味という「阪神名物 いか焼」は阪神百貨店の地下1Fにあります。
立ち食いフードコート「スナックパーク」は閉鎖され、いか焼きの行方が非常に心配でしたが、阪神百貨店の中で場所を変え、お持ち帰り専門店となっており今でも健在です。
大阪名物いか焼きは、東京の人が大阪に行けばこれだけを買うために梅田に立ち寄るほど、有名です。
なんてことないのですが、無性に食べたくなる、梅田に来れば素通りできない不思議な魅力があります。
土日は特に朝から行列ですが、回転早いのですぐに順番がきます。
スナックパークの人気店だった「御座候・浪速のお好み亭・元祖ちょぼ焼き」も、同じく地下1階で場所を変えて営業中です。
いろいろ買ってホテルに戻り、B級グルメ三昧というのもいいですね。
阪神梅田駅地下2階の改札前に、大阪で知らない人は居ないと思われる、超が付くほど有名なミックスジューススタンドがあります。
昭和44年開業、ジューススタンドの草分け的存在で、一日3,000杯も売り上げる人気店、それが「阪神梅田駅ジューススタンド」です。
半世紀近く大阪人の喉を潤してきた老舗で、ここのジュースは一杯なんと140円から。
東京では考えらない値段です。
平成元年に10円値上げして以来、ずっと値段据え置きで頑張っておられます。
串カツ松葉地下店は2坪でしたが、こちらは、さらに狭い1.5坪の広さです。
週末には行列ができますが、諦めて立ち去らないでください。
いか焼きもですが、注文してから受け取るまでが、とにかく早いのです。
おつりも、ほんの数秒で出てきます。
多少行列ができていても、不思議と見た目ほどには待ちません。
大阪といえば「早い・安い・うまい」、さすがです。
やさしく懐かしい、心に染みるジュースです。
大阪人に愛され続けるこのお店も、阪神梅田駅の76年ぶりの大改修に伴い、立ち退きになってしまうかとの噂です。
機会を作って、早めに訪れてみてください。
大阪の地下街は、大規模改修で昔の面影がどんどん消えています。
全国各地の特産品を販売してきた店舗街「アリバイ横丁」は、既に60年の歴史に幕を下ろしました。
戦後の香り漂う、安くて美味しい昭和の庶民の味が消えてしまうとは、残念で胸が張り裂けそうな思いがします。
歴史が消えゆく前に、次の旅の目的地は、大阪にしませんか?
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