編み物の編み目が「ゆるい」「きつい」原因は?棒針編みのポイント (1/2)
初心者の方も、ベテランの方も、自分で編み上げたセーターが、ゴチゴチで腕が動かしづらい、という経験はありませんか?
あるいは、思ったより丈が長くなってしまったり、シンプルなメリヤス編みが、なぜか一段おきに透かし編みの縞模様になってしまった、という経験をお持ちの方もいらっしゃるかも知れません。
前者は「編み方がきつい」、後者は「編み方がゆるい」ことが原因です。
編み方がきつかったり、ゆるかったりすると、せっかくの糸の風合いを編地に生かすことができず、サイズも想定した通りにできません。
では、自分の編み方が、きついか、ゆるいかは、どうしたら分かるでしょうか?
10㎝から15㎝くらいの幅で、メリヤス編みのようなシンプルな編み方の方が分かりやすいです。
そして、5㎝ほど編まれた時点で、編針にかかったままの編地を、左右に動かしてみてください。
編地ががっちりと棒針にしがみつき、動かないようであれば「きつい」状態です。
逆に、棒針が編み目の中で浮いているようであれば「ゆるい」状態です。
棒針を、ほどよく編み目がくるんだような状態で、左右に編地が動くのが適度な手加減です。
編み方が、きつかったり、ゆるかったりする原因は、いくつか考えられます。
作品によっては、あえて標準と異なる針を使用して、質感を変える場合もありますが、まずは糸の質感を最大限生かすために、標準サイズの針で編むように心がけましょう。
糸の標準サイズの針は、糸のタグに記載されています。
タグに記載されている号数で少しきつい、ゆるいと感じる時は、針の号数を1号だけ変えてみることをお勧めします。
糸のタグについては、過去のコラムで詳しくご説明しています。
棒針の編み方には、左手に糸をかけた状態で編む「フランス式」と、1目ごとに右手で糸を針にかける「アメリカ式」があります。
全てがそうとは限らないのですが、フランス式がゆるく、アメリカ式がきつくなる傾向が高いようです。
また、フランス式でも、表目を編むときつく、裏目を編むとゆるくなる傾向も見られます。
糸を手にかけた状態で糸がたるんだりしていないか、糸をかける時に引きすぎていないか、ご自身で確認してみましょう。
|
|
北欧のデンマークの手芸学校で自由な編物の発想に感動して帰国しました。
横浜市の自宅で編物教室を開催しています。
カリキュラムを決めず、それぞれが編みたい物をお持ちいただきアドバイスする形で、現在月5回(火曜、水曜、木曜、土曜2回)教室開催しています。
2012年より東急セミナーBEたまプラーザ校にて「ニットカフェ♪」講師を担当。
2011年からオリジナルの作品作りも始め、イベントへの出品や委託販売を開始しました。
ホームページ(http://home.e06.itscom.net/emu/)では作品も詳しく紹介してます。遊びに来てくださいね☆
|
|