「イップス」克服のカギは、潜在意識にあった!失敗のトラウマを改善するための思考練習法
こんにちは、メンタルトレーナーの衣川竜也です。
今回は、イップスの改善のカギとなる、潜在意識について説明したいと思います。
※イップス … 心理的要因により、スポーツにおける動作に支障が出てしまう状態のこと。
まず、人間の意識には顕在意識と潜在意識があります。
顕在意識とは、認知出来ている意識のことで、判断、決断など「意図的に」行う心の領域であるといえます。
顕在意識は、物事の正否を区別する、願望を持つ、先を予想して不安になる、悩むということが出来る意識です。
これに対して潜在意識は、無意識とも言いますが、人生で積み重ねられた意識で、過去の記憶、信念、欲求などが存在する心の領域です。
人間の直感や洞察も潜在意識に蓄積された情報によって行っています。
この潜在意識が、イップスの改善のカギになるのです。
その理由は、潜在意識が否定語を認識しないため、自分と他人を区別出来ないからです。
さて、これは一体どういうことなのでしょうか。
例えば、ピッチャーが『もう暴投は投げたくない』と思っても、その思いが強くなるほど、言葉ではなく冒頭のイメージを潜在意識がキャッチするために、暴投を投げてしまうということが起きるのです。
また、潜在意識は自分と他人の違いを区別出来ません。
自分が調子の悪い時に、ライバルのプレーが上手くいかなければ良いのにと思ってしまうと、それも上手くいかないイメージだけが脳に残り、自分の運動のお手本にしてしまいます。
そのため、潜在意識に引きずられてプレーの質が落ちてしまうのです。
イップスは、一度やってしまったミスをしないようにと強く思った結果、イメージしたミスを何度も続けてしまい、同じようなことにならないようにという思いが、余計に強くなる悪循環に陥っている状態です。
気にしないようにと言われても、余計に気になってしまうため、周囲の人間のアドバイスが悪化に拍車をかけてしまうこともあります。
イップスを改善するには、無意識に正しいイメージを定着させてあげる必要があります。
そのために『こうしてはいけない』とミスをしないように念じるのではなく、『こうしよう』と本来願っているプレーを思い浮かべて、動作を行うことを継続するのです。
人間は何も意識しないということは不可能です。
目標や願いを強く意識していなければ、自然と顕在意識で認識している不安や悩みに焦点を当てて、潜在意識はそれを行動の基準にしていきます。
イップスになってしまったという方は、ひたすら同じ失敗を繰り返さないように努力することではなく、本来何を意識すべきかを考えて、それが定着していくよう取り組んでいくことが、改善の近道なのです。
メンタルトレーナーは、意識すべきことは何をか一緒に考え、一人では諦めてしまいそうな改善までの経過を支えます。
イップスは、潜在意識という心の領域が関係しているからこそ、一人で闇雲に治そうとするのではなく、心の働きと行動の関係を熟知した専門家のサポートを受けて、改善を目指すことが望ましいのです。
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大阪を拠点に活動しているメンタルトレーナーです。
主にアスリート、経営者、起業家のメンタルサポートやコンサルティングを行っています。
スポーツでの勝負、ビジネスでの決断や人間関係、マーケティングなど、全て人の心理が反映されます。
しかし、心理的な成長の取り組み、心理的な戦略はどうしても疎かになってしまいます。
私はメンタルトレーナーとして心理面からの個人や企業の成長と目的達成をサポートさせていただきます。
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