夏の浴衣は何色にする?日本人らしい「和」をイメージしたカラーコーディネート実例
こんにちは。カラーコーディネーターの安田紀子です。
夏本番になり、お祭りや花火大会などで浴衣を着る機会も増えてきたのではないでしょうか。
今回は浴衣のカラーコーディネートについて、お話しさせていただきます。
最近の浴衣は、いわゆる「和」という色柄だけでなく「洋」の色柄も増えています。
お洋服感覚でのカラーコーディネートも楽しめますが、せっかくなので「和」ならではのカラーコーディネートも楽しんでいただければと思います。
では「和」のカラーコーディネートというのは、どういう色になるのでしょうか。
皆さんは「日本らしいカラーコーディネート」という言葉から、どのような色を思い浮かべますか。
歌舞伎の緞帳の色を思い浮かべて下さい。
一般的には黒、橙、緑の三色が使われています。
この三色に見られるような、鮮やかでいて、少し黒みが感じられるような色が「和」をイメージしたカラーコーディネートの際に良く用いられます。
浴衣の場合、必ず帯を締めますので、浴衣の地色と帯の色の最低二色を使うことになります。
ここに、帯締めやコサージュ、ヘアアクセサリーなどをアクセントカラーとして用いる場合、浴衣の地色と帯の色は同系色にします。
アクセントカラーを引き立たせるためです。
浴衣と帯だけというシンプルな着こなしでは、柄の色をアクセントカラーとしてコーディネートすることも出来ます。
浴衣は柄が描いてあることが多いので、色数が自然と増えてしまいます。
色数が多くても「ゴチャゴチャしている」という印象にならないためには、色の雰囲気を統一させることが必要となります。
簡単に、全体をまとまり良く仕上げるには帯の色を柄の中の一色にすることですが、それでは面白みに欠けるという場合、帯の色を浴衣地の補色にします。
これにより色の対比効果で華やかな着こなしが出来ます。
それでは、鮮やかで少し黒みが感じられる「和」の色を中心に、具体的な例を挙げていきましょう。
浴衣地と帯の色を同じ色合いでまとめたコーディネートです。
地味になりがちなので、浴衣地の柄に補色が使われているものや、帯締めで変化を付けても良いでしょう。
- 藍色×浅葱色 青系コーディネート
おすすめアクセントカラー:苅安色(黄)
- 桃色×小豆色 ピンク系コーディネート
おすすめアクセントカラー:松葉色(緑)
色みは全く違いますが、色の持つイメージが同じなので、まとまったコーディネートになります。
- 浅黄×藤色
- 空色×若葉色
全く違う色合いを使ったコーディネートです。
華やかになります。
- 苔色×つつじ色
- 縹色(はなだいろ)×藤黄(とうおう)
- あやめ色×新橋色
コントラストがはっきりとしているコーディネートです。
白、黒、灰のような無彩色との組み合わせでも良いでしょう。
- 京紫×瓶覗(かめのぞき)
- 蘇芳(すおう)×白鼠
いかがでしょうか。
普段、洋服で着るには抵抗があるようなカラーコーディネートもあったかと思います。
浴衣は洋服と違い、デザインが同じです。
ぜひ色で個性をアピールしてみて下さい。
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川崎市でカラーサロン「nrk color circle」を営んでおります、安田紀子です。
4シーズンを細分化したパーソナルカラー10タイプ分類を対面診断、写真診断で行っています。カラーセラピストとしての知識も活かし、似合う色プラス効果的な色の使いかたをお伝えしています。
TEL:080-1177-9439
〒216-0004 川崎市宮前区鷺沼1-11-14 鷺沼パレス906
HP:http://nrkcolor.com/
・日本色彩学会正会員
・色彩検定1級/後任カラーデザイナー
・東商カラーコーディネーター検定1級(第2分野)
・カラーセラピスト
・パワーストーンセラピスト
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