物を捨てられない、片づけられない!整理整頓された部屋にするための「捨て時」のコツ

執筆者: 藤井美樹 職業:片づけアドバイザー

こんにちは、片づけアドバイザーの藤井美樹です。


物をたくさん持っていることが豊かさの象徴だった時代は終わり、最近は物が少なく、ゆったりとした空間があることに価値を置く人が増えてきたように思います。

例えば…靴の出ていない玄関。
ゆとりのある収納棚。
花だけが飾ってあるテーブル。

このような、すっきりとしながらも潤いのあるお部屋にしていくためには、どうしたら良いでしょうか?
部屋が散らかってくる一番の理由は、限られた収納スペースに対し、容量以上の物を家に持ち込んでいるから

どうしても家がすっきりしない方は、物を上手に手離していく必要があります。

 

 

片づけの流れと物を手離す基準

片づけるときの大きな流れは次のようになります。

 

  1. モノを出す(簡単に分類しつつ)
  2. モノの要・不要を分ける
  3. 使いやすく収納する


そんなに難しくないシンプルな流れですが、ここで大切なのは、②の「モノの要・不要を分ける」です。

ここがきちんと出来れば、その片づけは上手くいく確率がぐっと上がります。

逆に、要らない物を手離さずに、収納のやりくりだけに意識がいってしまっては、結局はリバウンドする結果になりがちです。


まずは要らない物、使っていない物、お気に入りではない物を手離していくこと

これを徹底してやっていって下さい。
片づけ上手の人達とは、実は「物の手離し方」が上手な人達のことなのです。

 

 

実例 クローゼットの中のお洋服

クローゼットを例にとって考えてみましょう。


洋服を大まかに分けて(トップス、ボトムス、下着類…などと大まかに分けて)出してみて、そこからあまり時間をかけずに、1年以内に着ているかどうかを考えつつ、要・不要に分けていきます。

1年着ていなくても、どうしても捨てられない物は無理に捨てなくても構いません。

いま手離せなくても、次の片づけでは、自然と手離せるようになることもよくあります。

逆に1年以内に着ていても、それほど好きでない服は思い切って手離してみて下さい。

そうして、自分の衣類を厳選していきます。

 

 

たくさんの服が無くても、お気に入りで必要な衣類だけが詰まったクローゼットはとても気持ちが良いものです。

選ぶのにも、しまうのにも時間がかかりません。

そして物が精選されてくると、次の購入時にも自分にとって必要で、良い物を選ぼうとする意識が自然と働くようになるのです。
こうなってくると、片づけは精神的にも時間的にも経済的にも、生活に潤いを与えてくれるようになります。

 

実際の収納実例については「片付けが苦手な方におすすめ!無理せず続けられる収納術と、三日坊主にならない方法を伝授(クローゼット編)」も合わせてチェックしてみて下さい。

全ての物の適正量を決める

では、最終的に何をどの程度手離し、どの程度残せばよいのかですが、収納スペースと自分の生活を考えつつ、何をどのくらい持てばよいかの基準を決めていきましょう。

例えば今、あなたの家にはどのくらいの紙袋がありますか?
わが家では、冷蔵庫横にある無印良品「PPストッカー キャスター付」の一番下の引き出しに入るだけ、と決めています。

このくらいの量があれば、日々の暮らしに支障なく過ごすことができます。

これ以上家に入ってくる紙袋は処分するか、あるいは入ってこないように工夫します。

エコバックなどを持ち歩き、紙袋を貰わないようにもします。

 


収納スペースがたくさんある家などでは、漫然と紙袋を貰い、適当に詰め込んでしまう場合があります。そうすると、収納スペースの一部分が紙袋で占拠されてしまいます。
紙袋だけなら良いかもしれませんが、そういう場合はだいたい他の物に対しても同じような意識で物を家に入れてしまうので、そのうちに家が物で飽和状態になってしまい、片付かなくなるのです。

紙袋の適正量、Tシャツの適正量、本の適正量……全ての物を、自分の生活と家の収納スペースと相談しつつ決めていきます。そして「決めた適正量を守る」という意識で日々を過ごすと、部屋は自然とすっきり保たれるようになります。

おわりに

要らない物、使わない物が家に居座っていないかを見て、手離す。

そして物の適正量を決めて、守っていく。
家の中の見直しをして、すっきり気持ちの良い空間にしていきませんか?

 
 コラムニスト情報
藤井美樹
職業:片づけアドバイザー

所沢市在住の片づけアドバイザー。
リーズナブルな価格で、片づけ力をつけつつ、お部屋全体をきれいにするお手伝いをしています。
ご興味のある方は、ブログ「片づけで、すっきり暮らし。」http://sunokurasi.blog.fc2.com/ をご覧ください。