スクラップ帳の作り方と活用のコツ第二弾 -A3などサイズの大きなスクラップブック篇-
新聞記事をはじめとするスクラップの整理方法には、いろいろなものがあります。
市販のスクラップブックに貼り付けたり、台紙に貼りつけてファイリングしたり。
基本的なスクラップのやり方は前回の記事で記載した通りです。
しかし、実際にこうした方法でスクラップの整理を始めると、途端にいくつかの問題にぶつかります。
例えば、
- ノートや台紙に貼りきれないサイズのスクラップをどうするか
- 裏にも表にも興味深い記事のあるスクラップをどうするか
スクラップの整理を試みたことのある方には、どれも心当たりのあることではないでしょうか。
今回はこれらの問題を解決する方法を探りながら、さらにスクラップを楽しむ方法について考えたいと思います。
これは新聞記事のスクラップには必ずついてまわる問題です。
新聞は広い面積を存分にいかして情報を伝えようとする媒体ですし、だからこそ読みやすく、心に残り、この記事を取っておこうと思わせるものがあります。
しかし、この「取っておく」というのが難しいんですよね。
何しろサイズが大きいので簡単には貼りつけられず、ファイリングもできない。
つい折りたたんでしまう。
折りたたんでしまうと何が読みたくて取っておいたのかが分からなくなってしまう。
ここに難しさがあると思います。
そこで考えられる3つのアイデアについて見ていきます。
まず1点目は、縮小コピーをし、ひとまずスクラップのサイズを扱いやすいサイズにしてしまおうという方法。
利点は、サイズさえ小さくすればこれまでの方法でスクラップを整理できるという点。
欠点は自宅にコピー機がない場合などには手間がかかるという点と、字が小さくなり見えにくくなるという点です。
2点目は、使用するファイルを工夫し、スクラップのファイリング方法を変えるやり方。
例えばA4サイズのサイドポケットタイプのクリアファイルを使ってみる。
サイドポケットタイプというのは、横から書類を入れて保存するタイプのクリアファイルのことで、大きなサイズのスクラップを見開きでおさめることができます。
利点は、何といっても見開きで見られるという閲覧性の高さ。
ファイル自体の大きさがA4サイズと管理しやすいところも魅力的です。
欠点は、1冊あたり数記事しかファイリングできない点。
ぜいたくなファイリング方法といえるかもしれません。
3点目は、思い切ってA3サイズのクリアファイルを使ってみる方法。
ご覧のとおり、新聞の片面の半分のサイズまで収めることができます。
しかし、先ほどのサイドポケットタイプのクリアファイルもそうですが、こうしたクリアファイルを用いたファイリング方法にはどうしてもコストの問題が頭をかすめます。
たとえ100円ショップでそれらのファイルを調達できたとしても、1ファイルあたりのポケット数が少ない場合は工夫も必要になってきますよね。
1ポケットに1スクラップでは、何冊ファイルがあっても足りなくなってしまいます。
そこで考えたのが、1つのポケットに複数の記事を入れてしまう方法。
A3サイズのクリアファイルは、新聞の片面の半分のサイズを収めてもポケットにかなりの余裕があります。
複数枚入れても問題ありません。
ただし、この方法では中身がまったく分からないので、どの記事が必要でファイリングしているのかをメモして貼りつけておく必要があります。
例えばこちらは新聞の書評記事。
裏表にわたって興味深い記事が複数個所あり、もっとも切り抜きに難儀するものの一つだと思います。
捨てられず、かといって折りたたんでしまえばもうそれが何か分からなくなってしまうので、A3サイズのクリアファイルを封筒がわりに使います。
この「A3サイズのクリアファイルを封筒がわりにする方法」をさらに発展させたのが、裏表紙の内側を記事の保管場所にする方法です。
新聞記事のスクラップをしていると、「とりあえず置いておきたい」という記事に多く遭遇します。
ずっとは保存しないかもしれないけれど、しばらくは手元に置いておきたいとか、いずれ連載が単行本になるかもしれないけれど、それまでは置いておきたいとか。
土曜版、日曜版の魅力的な連載などに多いですよね。
そうしたものを文字通り「とりあえず」保管しているのがこちら。
クリアファイルのしっかりした裏表紙をクリップボードに見立て、ダブルクリップでしっかり留めます。
サイズの大きなスクラップは、それだけで自立させることが困難です。
それでつい折り曲げたくなり、折り曲げるとそれが何か分からなくなってしまうという悪循環なので、できるだけ元のサイズのまま保管し、見やすい状態にしておくことが重要です。
これらのファイリング方法の欠点は、ファイルの大きさです。
A3サイズのファイルが普通に収まる棚はなかなかないのではないでしょうか。
結局は横倒しにして棚に収納することなどになり、難しさを感じます。
スクラップの整理はなかなかマニュアル通りにいかないことがあります。
今回取り上げたサイズの大きなスクラップなどはその顕著な例です。
しかし、新聞記事は大きいからこそ魅力的というところもあると思います。
例えばスポーツ記事などは、その紙面でしか見られない写真や見出しやコラムがあり、感動とともにどうしても取っておきたくなるものです。
そうした記事のスクラップには、従来のスクラップ方法と、今回ご紹介したような方法とを併用することで対応できるのではないかと考えています。
オリンピックやワールドカップのような数年に1回のイベントは、丁寧にスクラップしていると長く楽しめるものです。
それぞれのスクラップ方法の利点を考慮しながら、自分に合ったスクラップを続けていければと思います。
ちなみに「スクラップ帳の作り方と活用のコツ第三弾 -カフェ「木琴堂」流・とっておきのスクラップブック篇-」にて、特別なスクラップのまとめ方についてご紹介しています。
古雑貨・手づくり雑貨カフェ「木琴堂」
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