海外旅行などで有名な「ハワイ」で喋られている言葉といえば、殆どの日本人が「アロハ」という言葉を想像するかもしれません。

ハワイはアメリカの州の一つではありますが、実は英語の他に「ハワイ語」という現地語も公用語として認められているんです。

今回は「ハワイ語」とは一体どんな言葉なのか、どのような単語があるのかをお届けしていこうと思います。

 

 

 

じつは、ハワイ語は文字が使われていない言語でした。そのため、ハワイ語を使った昔の文献はあまり残っていません。

その代わりとして、フラダンスの動きや歌などで過去の出来事を後世に伝えてきました。

そして、ハワイ語の文字が生まれたのは1820年と言われています。

ハワイにやってきたキリスト教の宣教師がキリスト教の教えを広めるために、ハワイ語を文字化したことが始まりとされているんです。

 

 

 

ハワイ語は世界一アルファベットの数が少ない言語とも言われています。

文字はたったの12種類。

英語と比較した場合は、半分以下の文字数で表現しなくてはいけないのです。

 

母音は、

A（ア）、E（エ）、I（イ）、O（オ）、U（ウ）

の5つ。

子音は、

H（ヘ）、K（ケ）、L（ラ）、M（ム）、N（ヌ）、P（ピ）、W（ヴェ）

の7つで構成されています。

そこに「 ‘ 」（オキナ）という日本語で「ッ」に近い役割の記号や「 ¯ 」（カハコー）とよばれる伸ばす発音をする時の記号が用いられています。

なおオキナに関しては、「 ' 」「 ' 」が代わりに使われることもあります。

そしてハワイ語の読み方ですが、すべて母音で終わることから、日本語の発音と似ています。

 

例えば、

「E komo mai!」 [ようこそ！]

という言葉の読み方は、（エ・コモ・マイ）と読みます。

ローマ字での読み方と非常に似ていますよね！

そのため、英語などの外国語と比べると非常に親しみやすい言語となっています。

  

 

では、公用語にもなっているハワイ語は現在どの程度使われているかというと。

約140万人の人口がいるハワイ州の中でハワイ語を話せるのは約100人程度と言われています。

つまり、1%を大きく下回るっているのです。

なぜそんなに減少してしまったのかというと、もともとの現地人以外の人がハワイに移住したことや、ハワイを主権下に置いたアメリカが一時的にハワイ語を禁止したことが挙げられます。

ハワイ語で読み書きできる人が減少することで、若い人もハワイ語ではなく英語を使う様になり、結果としてハワイ語を話せる・書ける人が減少してしまったとのことです。

そのため、現在は絶滅の危機に瀕している言語の一つとなっています。

 

 

 

日常で使える簡単なハワイ語の言葉をお届けします。

この言葉単体でも使うことができるので、もしハワイに行く機会がある際には使ってみてください！ 

 

なお、ハワイ語、読み方、日本語訳の順に記載しています。

 

 

 

・Aloha kakahiaka（アロハ・カカヒアカ）[おはよう]
・Aloha（アロハ）[こんにちは]
・Aloha ahiahi（アロハ・アヒアヒ）[こんばんわ]
・A hui hou（ア・フイ・ホウ）[さようなら]
・E komo mai（エ コモ マイ）[いらっしゃい]

 

 

 

・Mahalo（マハロ）[ありがとう]
・Ono （オノ）[おいしい]
・E komo mai（エ・コモ・マイ）[いらっしゃい！]
・e kala mai （エ・カラ・マイ）[ごめんなさい]
・ae [‘ae]（アエ）[はい]
・aole [‘aole]（アオレ）[いいえ]
・Ohana （オハナ）[家族]
・Kane（カネ）[男性]
・Wahine （ワヒネ）[女性]
・pehea oe [pehea ‘oe]（ペヘア・オエ）

 

 

 

日常で使うほどではないけれども、知っておくとどこかで見つけたとき、話に出たときに便利なハワイ語を紹介します。 

 

 

・mea ai（メア・アイ）[食べ物]
・mea inu（メア・イヌ）[飲み物]
・pipi（ピピ）[牛肉]
・kope（コペ）[コーヒー]
・hala kahiki（ハラ・カヒキ）[パイナップル]
・haukalima（ハウカリマ）[アイスクリーム]
・wai ‘ona（ワイ・オナ）[酒]
・Poke（ポキ）[生魚] 

 

 

 

・kai（カイ）[海]
・alawai（アラワイ）[運河]
・Nalu（ナル）[波]
・Moana（モアナ）[大洋]
・Nai‘a（ナイア）[イルカ]
・Pupu（ププ）[貝]
・i‘a（イア）[魚]
・Honu（ホヌ）[海亀]
・Ahi （アヒ）[マグロ]
・Aku（アク）[カツオ]
・Mahi mani（マヒマヒ）[シイラ]

 

 

 ・liona kai（リオナ・カイ）[アシカ]
・‘ilio（イーリオ）[犬]
・nananana（ナナナナ）[蜘蛛]
・Pikake（ピーカケ）[孔雀]
・i‘a（イーア）[魚]
・manu aloha（マヌ・アロハ）[オウム]

 

 

 

 

インスタグラムやTwitterなどのSNSを見ると、ハワイ語のことわざを紹介している人を見たことは無いでしょうか。

ハワイ語のことわざは非常にポジティブな物が多く、もちろん日本人であっても教訓になるようなことわざが多くあります。

言葉には力があります。そのため、時には自分や相手を慰める、元気付けるためにことわざを自身のSNSに載せる人も多いようです。

そんなハワイ語のことわざをいくつかご紹介します。

 

 

‘A’ohe hua o ka mai’a i ka la ho’okahi

(ア・オヘ・フア・オ・カ・マイ・ア・イ・カ・ラ・ホ・オカヒ) 

 

どんな事にも忍耐は必要でコツコツと物事に取り組むことによって夢や目標を成し遂げることができるという意味。

 

 

He 'ike pāpālua
（ヘ・イケ・パーパールア） 

 

一つの物事だけ真剣に取り組むことも非常に大事ですが、たまには少し視野を広げて見ることも大切という意味。

 

 

He iki ‘a’ali’i ku makani o Pi’iholo
（ヘ・イキ・アアリイ・ク・マカニ・オ・ピイホロ） 

 

どうしても見た目で判断したくなることもありますが、どんな見た目でも心を鍛えることが大切という意味。

 

 

Le‘a kulou a ka lawai‘a、ua mālie
（レア・クーロウ・ア・カ・ラヴァイア、ウア・マーリエ） 

 

物事がうまくいかないことは多々あると思いますが、そんな中でもその状況を楽しんで欲しいという意味です。

 

 

 Ka lā i ka Mauliola
（カ・ラー・イ・カ・マウリオラ）

 

太陽は苦しいことや辛いことがあっても困難に打ち勝つことのできるパワーの源とされています。

そんな太陽で生まれた自然によって心や身体が癒されるという意味。

 

 

 

ハワイ語について知ってみて、もっと詳しく学んでみたい。

YouTubeなどでも学習は可能ですが、より本気で学んでみたい方におすすめの書籍を紹介します！

 

 

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フラダンスに興味のある人はこの書籍を購入することをおすすめします。

ハワイ語の読み方からハワイ語の歌詞の意味を訳すことのできる文法まで基礎を学ぶことが出来ます。

その中でフラダンスに関する豆知識も知ることができ、付属しているCDでは、ネイティブの発音を聞くことができます。

 

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こちらもハワイ語の基礎的なテキストです。

リスニングも行える他、単語リストなども充実しているので英語のテキストと同じように学ぶことが出来ます。

 

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こちらはハワイ語の電子辞典です。

タブレットやKindle、パソコンで見ることができるので手軽にハワイ語の意味を検索することができます。

辞典の中には人名や地名なども含まれており、フラソングを理解するためには必須の内容になっています。

 

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いかがでしたでしょうか。

ハワイに行ってみると実は店内にハワイ語が使われていたり、もちろんフラダンスではハワイ語が使われていたりします。

そんな時に少しでも意味を知っておくことによって、もっとハワイを楽しむことができると思います。

ハワイ語自体は英語よりも日本語に近く学びやすいため、興味がある人はもっと学んでみてください。