「死後離婚」が急増中!熟年離婚を超え、死んだ後に離婚する夫婦たち
夫婦で別々のお墓に入る「死後離婚」のメリットデメリットとは?死後離婚の手続き方法や家族への相談方法を紹介。熟年離婚どころの話ではありません。
もし、奥様から「家のお墓に入りたくない」と告げられたら、どうしますか?
実は最近、夫婦で同じお墓に入りたくないという方が増えてきているのです。
亡くなった後、夫婦で別々のお墓に入ることを「死後離婚」といいます。
どうして、配偶者と一緒のお墓に入りたくないのでしょうか。
その理由は様々です。
- 死んでまで一緒にいたくない
- 実親と同じお墓に入りたい
- 義親と同じお墓に入りたくない
- 他の埋葬方法をしてほしい
- そもそも、お墓を持ちたくない
死後離婚を望むのは、圧倒的に女性が多い
「死後離婚」を望む声は、圧倒的に女性が多くなっています。
妻として十分尽くしてきたから、死後は自由になりたいという「良妻」もいますし、嫁姑問題で悩んできたので同じお墓に入りたくないなど、生前の悩みの延長で死後離婚を考える方が多くなっているようです。
逆に男性は、自分の親と同じお墓に入るのが当たり前で、他の選択肢は考えたことがないという方が少なくありません。
姻族関係終了届と混同される方がいますが、お墓を別にすることと、姻族(配偶者の親戚)と縁を切ることは、全く関係がありません。
埋葬方法は、あくまで個人の意思で決めることができます。
死後離婚を望む場合、最も難しいのは「自分の遺骨を自分で弔うことはできない」ということでしょう。
残された者に埋葬を託すことになります。
そのため、配偶者や子供など同意を得ておくことが必要になります。
相手を思いやり、感情的にならないこと
埋葬方法について話し合う場合、どんな理由であれ、相手を思いやり、感情的にならないことが最も近道です。
自分勝手な理由を押し付けてしまうと、生きている間の関係も悪くなってしまいます。
ちなみに「この共同墓地に入りたい」「散骨してほしい」など、希望の埋葬方法を伝えたほうが、「家のお墓に入りたくない」というよりもスムーズに話が進むはずです。
まずは「なぜそう思ったのか」を知るべきです。
もし、自分に原因があるなら、時間をかけて変えていくことで、状況が変わることもあるかもしれません。
ですが、義親との不仲など、どうにもならない理由であれば、それまでのことを感謝し、相手の気持ちを受け入れることも考えましょう。
生きている時間を幸せに仲良く暮らせればよい、と割り切ることも必要です。
終活ブームにより、お墓も多様化してきました。
もはや「家のお墓に入るのが常識」とは言えないのです。
この機会に、夫婦でお墓について話し合ってみてはいかがでしょうか。
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