もしもの航空事故、生存確率を高める座席はどこ?飛行機の墜落時に生き延びるためのポイント (1/2)
ここ最近、航空機事故のニュースが多く飛び込んできます。
今回のコラムでは、同じ事故に遭遇した場合、どの座席が一番安全性が高いのかをご紹介いたします。
- 2014年12月28日 エアアジア8051便(A320-200)
インドネシアからシンガポールに向かっていた途中、墜落しました。
急な悪天候が原因の一つとされています。
- 2015年2月4日 アジア航空機235便(ATR-72-600)
台湾の台北にある松山(しょうざん)空港を、金門島へ向け離陸したトランスが離陸直後、両方のエンジン停止により墜落しました。
- 2015年3月24日 ジャーマンウイングス9525便(A320-200)
当初、墜落原因は諸説ありましたが、事故と言うより副操縦士が故意に起こした事件との見解が濃厚です。
- 2015年3月30日 カナダ航空機(A320-200)
カナダ東部のハリファクスのスタンフィールド国際空港で着陸に失敗し、滑走路をオーバーラン、23人が負傷しました。
- 2015年4月5日 JAL機(B767-300)
徳島空港で、管制官から着陸許可を得て着陸を継続中でしたが、パイロットが滑走路内にいた車両に気づき、着陸を回避する事象がありました。
死傷者や機材への損傷はありませんでしたが、国土交通省航空局は重大インシデントと位置づけ、調査を開始しています。
- 2015年4月15日 アシアナ航空162便(A320-200)
広島空港で着陸に失敗、死者が出なかったのが不幸中の幸いです。
事故原因は着陸時の天候の急変・人為的なミスも指摘されており、国土交通省航空局は重大インシデントと位置づけ、調査を開始しています。
(2015年5月7日時点)
2014年3月に起きたマレーシア航空370便(B777-200ER)の失踪事件を初め、同じマレーシア航空17便(B777-200ER)の撃墜事件など。
振り返ってみると、2014年は航空機事故が多発している感じがします。
ですが実のところ、2014年は死者を伴う旅客機の事故発生件数は史上最少(7件、前年の2013年は15件)でした。
しかし、起きた事故が大規模なものが多く、死者数は過去4年間で最多の762人に上っています。
事故件数は少ないですが、犠牲者が多く残念な結果です。
航空機事故の原因は様々あります。
もしも航空機事故にあった場合、座席に位置により生存率が変わってきます。
アメリカの国家安全運輸委員会(NTSB:National Transportation Safety Board )の調査報告で、1971年から2007年にかけ発生した20件の事故を対象とし、生存者の座席位置と、生存確率を調べた結果が以下の通りです。
あくまでも過去に起きた、航空機事故の調査結果から得られたデータですが、ご覧ください。
- 機体前方座席:49%
- 前方座席(翼より前):56%
- 中方座席(翼の上):56%
- 後方座席(翼より後):69%
出典:http://www.popularmechanics.com/flight/a1918/4219452/
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